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(1)「知識人99人の死に方」荒俣宏編 角川書店 2000年 ④ (2)「やじうまんが-『らしさ探し』」 篠原ユキオ  『月刊少年育成』2003年10月号より 【再掲載】 [読書記録 一般]

今回は 6月7日に続いて 荒俣宏さんの
「知識人99人の死に方」の紹介 4回目です


博学の荒俣さんが いろいろな人の死を教えてくれます
かつての知識人について知ることができます


懐かしい 稲垣足穂さん 澁澤達彦さん 
独特の世界観を思い出しました


もう一つ 再掲載となりますが 現在休刊中の「月刊少年育成」より
篠原ユキオさんの 「やじうまんが-『らしさ探し』」を紹介します
漫画家の篠原さん 文章にあたたかさを感じます
今回紹介文は 一昨日テレビ・ラジオで多く取り上げられていた
付属池田小事件についてのものです
あの事件がもたらした課題 学校を中心に 今でも大きな影響を与えています
 




※浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー
 ものづくりの街 浜松
 行くたびに新しい感動が得られる 山田卓司さんの世界
 5月までは開館が金土日曜日と祝日でしたが
 6月から少し変更となったようです 
 詳しいことはホームページをご覧になってください
 ホームページにも魅力がいっぱい詰まっています

浜松ジオラマファクトリー





(1)「知識人99人の死に方」荒俣宏編 角川書店 2000年 ④

1.jpg
 
◇澁澤達彦 
1928.5.8~1987.8.5 高輪車町 

異端の文学者 博覧強記

 

◇森茉莉 
 1903.1.7~1987.6.6 

 森鴎外長女 女流エッセイスト

 

◇三島由紀夫 
 1925.1.14~1970.11.25 四谷生

 神風連の死に方  橋川文蔵の予言 

 合理主義者・三島由紀夫

 

◇稲垣足穂 
 1900.12.26~1977.10.25 大阪船場歯科医

「前のめりに死にたい」

 トンでもなく面倒なオッサン

 

◇今西錦司 
 1902.1.6~1992.6.15 西陣大店

 フィールドワーク 
 「棲み分け」理論 - 今西進化論 サル学のパイオニア

「種は変わるべきして変わる」
→ 最近再評価 ウィルス進化説

 

◇太宰治 
 1909.6.19~1948.6.13

 津軽屈指の大地主

 

◇色川式大 
 1929.3.28~1989.4.10

 阿佐田哲也

 

◇坂口安吾 
 1906.10.20~1955.2.17 新潟生

  死 = 無  「イノチをかけた遊び」

 

◇松本清張 
 1909.12.21~1992.8.4 小倉生

 生涯現役

 

◇福永武彦 
 1918.3.19~1979.8.13 福岡生

 小説

 

◇安部公房 
 1924.3.7~1993.1.22 

 前衛的手法 国際作家








(2)「やじうまんが-『らしさ探し』」 篠原ユキオ  『月刊少年育成』2003年10月号より【再掲載】

1.jpg

◇らしさ探し  篠原ユキオ

 付属池田小事件の宅間守の全公判に関わった。


 産経新聞社の法廷画家として毎回、最前列の報道関係者席から彼の姿を見つめてき
た。

 夕刊の締め切りに合わすため、毎回、午前10時の開廷から10分程度のお付き合い
だが、入廷時から周囲を睨みつけるような仕草といい、裁判長への言葉遣いといい、
終始一貫したふてぶてしさは、優しく語りかける弁護士の懸命の質問にも全く変わら
ず、公判の間、常に着用していたシャツの『White devil』のプリント文
字は彼のアイデンティティーそのものを現しているかに思えた。


 さすがに判決の日は『白地に細いストライプのシャツにメガネ』と、それまでとは
少し雰囲気が違ったのだが、これは単に


「今まではおとなしくしてたけど今日は最後やから言いたい事、言わせて貰うデ!」


といった気持の現れであり、メガネは、あらかじめ用意し練習もした自筆のメモを読
むためのものであったという、彼にとってごく自然な行動だったという事が判った。



 ある意味では彼は最初から最後まで最も自分らしさを露出し続けた人間である。


 私がこれまで法廷内で描いてきた犯罪者たちは、被告席では無実を主張し、あるい
は自らを弁護し、あるいは深く反省した表情でうなだれ、裁判を有利に進めたいとい
う計算が感じられたものだったが唯一、彼だけは、

『不遇な環境に生まれ育った極悪非道な殺人者』

であり続けた。


 彼にとって最も自分らしい死に方は、絞首台に上る事だろうが、そう考えると『死
刑』は彼にとっての最も重い処罰とは言えないような気もしてくる。



 『自分らしく生きる』とか『自分に正直に』とかいうフレーズがよく使われる。

 『らしさ』は押し付けられたりするものではなく、自らの内面から自然に生まれて
くるものだ

 - という理屈が、あたかも最高の生き方のように主張する人達も増えてきた。

                                                                                                                                          
 『男らしさ』『女らしさ』についての『インネン』としか思えぬ偏ったジェンダー
フリー論議も同じである。

 そして、腫れ物を扱うかのように多くの家庭や教育者がそういう問題についてあい
まいな立場を取り始めた事に違和感を感じるのは私だけではあるまい。

 『らしさ』は自然に生まれる物でなく、正しく周囲から教え導かれてこそ価値ある
ものとなるはずだ。

 『自分らしい生き方』を賛美する人たちは宅間守の宅間守らしさをどう見ているの
だろう。

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