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「地域住民から福祉・教育関係者等への無理難題要求をどう読み解き対応するか」~イチャモン研究の到達点~  大阪大学教授 小野田正利 2008年 ⑫(最終) [読書記録 教育]

今回は 11月25日に続いて 小野田正利さんの講演
「地域住民から福祉・教育関係者等への無理難題要求をどう読み解き対応するか」
の12回目 長く続けて紹介してきましたが 最終となります


大阪大学教授の小野田さんが「イチャモン」を通して 
現代の社会の課題をあぶり出してくれます


今回紹介するのは「(7)対等に語り合える時代の中で」です

「学校に言いたいことがあるのだけれど 非常に言いづらくて…」といったような過
去の状況に比べれば、風通しが良くなってきたことは喜ぶべきことだと、わたしも
感じます。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「学校や教師は、保護者などからの表面上のトゲトゲしいモノ言いの、ウラにあるホ
  ンネや理由(ワケ)を推し側ることを大事にして欲しいと思います。」

・「保護者の方にお願いしたいことは『3回に1回は先生を誉めてやってください』と
  いうことです。」

・「そして何より『ストップ・ザ・教育改革』です。学校と教職員に体力と体温を取り
戻すことが、実は子どものためにも社会の維持のためにも急務です。」
- 改革というより改悪と言った面もあったのではないか…
  振り返ることなく次から次へとの改革病 
  自分たちの存在意義を示すために 少しくらい学校現場を混乱させても構わない
 と文科省は思っているのではないかと考えてしまいます
  難しい言葉を並べて 素晴らしい未来像を示す前に 
  やらなければならないことはたくさんあると思うのですが






<浜松ジオラマファクトリー 再開決まる!>

先月末日で閉館となった浜松ジオラマファクトリーですが
 12月 4日 同じザザシティ西館での開館が決まったと 新聞で知りました
 かなり狭くなるとのことですが 山田卓司さんの作品を見ることができます
 ものづくりの楽しさを味わえることと思います 

浜松ジオラマファクトリー









☆「地域住民から福祉・教育関係者等への無理難題要求をどう読み解き対応するか」~イチャモン研究の到達点~  大阪大学教授 小野田正利2008年 ⑫(最終)

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(7)対等に語り合える時代の中で


 今のようやく「対等にモノが言えるような時代状況」を大切にしたいと思います。


 これまで言おうと思っても言い出せなかったことをロに出し、対等に話ができると
いうことはホンネで話し合うことができるということです。


 互いにイラダチと不信の構図にはまっていないだろうか。一方で学校に、不必要な
権威主義と思い上がりはないだろうか。


 それが無意識の壁を作り出し、本来、手を結び合うことのできる存在なのに、それ
をいたずらにこじらせてはいないだろうか。


 子どもが楽しく学校に通う後ろ姿をとおして、保護者は満足感と安心を感じ、教師
ははつらつとして子どもの学校教育にあたることのできる環境を取り戻す必要があり
ます。


 学校や教師は、保護者などからの表面上のトゲトゲしいモノ言いの、ウラにあるホン
ネや理由(ワケ)を推し側ることを大事にして欲しいと思います。


 保護者の方にお願いしたいことは「3回に1回は先生を誉めてやってください」と
いうことです。


 それによってようやく話し合いのテーブルができ、学校は何をするところで、何が
できて何ができないかを確認することへとつながります。



 そして何より「ストップ・ザ・教育改革」です。



 学校と教職員に体力と体温を取り戻すことが、実は子どものためにも社会の維持の
ためにも急務です。
  


 私は、2006年度から科学研究費の交付を受け、大学研究者だけでなく弁護士・精神
科医・学校現場関係者からなる「学校保護者関係研究会」を発足させました。



 今なお手探りの状態ですが、次の三つぐらいの領域を念頭に着地点を探しています。



 一つは、日本の社会全休のクールダウンということです。

 いきり立つ状況は学校だけでなく社会全体に広がり、時には暴発ともいえるキレる
状況が起きています。

 落ち着いて冷静さをどのように保つのか、社会問題・社会病理としてこの現象を共
に考える気運を作れないかということです。
  


 二つ目は、学校の対応力の低さやまずさが確かにあるのです。

 それによってこじれていき、精神的に双方が不信の構図にはまる状況が進むことを、
どうやって防ぐかということです。

 このために三年以上前からロールプレイングという形でのワークショップを精力的
に進めています。
  


 そして三つ目は、社会全休が落ち着き、学校の対応力が高くなったとしても、それ
でも何ともならない、あるいは相当に解決が難しいケースもあります。

 それにどのような道筋をつけていくのか、どのような条件整備やシステムを作り出
す必要があるのか、ということです。
  


 私のイチャモン研究の目的は、追い詰められる保護者、疲弊する学校と教職員、閉
塞感の漂う不寛容な社会、この状態からの脱却の可能性と方向性を探ることにありま
す。



※ この文章は『教育と医学』(慶応大学出版会)2008年2月号(656号)に掲載予定
 の原稿を一部手直ししたものです)

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侘び助

興味深く拝読しました。昨日のニュースで
10ヶ月・1歳の幼児を風呂に入れて外出を
僅か5分といえどこの冬に向かう日浴槽に入れていく母親に
絶句を・・・22歳分別が付かぬ人が親になる・・・悲しいです。
18歳で選挙権を与える前に成すべき事が、国家にあるのではないでしょうか。
by 侘び助 (2015-11-29 12:16) 

ハマコウ

侘び助さん ありがとうございます
いつも大丈夫だったから 忙しい中少しでも早くと言うことだっのでしょうが
辛いことです
by ハマコウ (2015-11-29 15:45) 

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