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「非行の予防学」佐々木光郎 三学出版 2011年 ② [読書記録 教育]

今回は 5月25日に続いて 佐々木光郎さんの
「非行の予防学」2回目の紹介です



佐々木さんは 元家庭裁判所調査官で 静岡英和学院大学教授(出版当時)
子供の状況について詳しく 大変勉強になります

小さなお子さんをもつ お父さんやお母さんにも ぜひ読んでいただきたい本です



出版社の案内には

「『非行をしない、させない』育て方について、事例を挙げてわかりやすくまとめた本。
 子どもたちの日々の暮らしそのものに着目し、気をつけてほしいところを述べる。後半
 では学校のもつ役割の重要さにも触れた。 」

とあります



今回紹介分 「非行をしない子ども」 から強く印象に残った言葉は…

・「『自分の好きなときにいつでも食べる』という習わしが身に付いたら、他の生活の場
 面でもこの行動のやり方が応用される。
 → 集団のきまりやルールを守ったり、他者を思いやり助け合ったりすることが苦痛に
 なる」


・「非行防止のキー概念『自己を表現する力』」
「手っ取り早い意思の伝達として暴力が挙げられる」

・「非行臨床に『作文』(佐々木)
求めるのは知識(語彙)の量ではなく実直な自分の言葉による表現」
- 綴り方教育 懐かしく感じます


・「これまでの生活を物語る身体表現」
- 歩き方に表れるように感じます




勤務校は本日運動会
子ども達の一生懸命な姿を見られることが楽しみです






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☆「非行の予防学」佐々木光郎 三学出版 2011年 ②

1.JPG

Ⅱ 非行をしない子ども
 
1 食事の風景
  
◇非行児 

 ①孤食 

 ②偏食 

 ③欠食(朝食) 

 ④個食(家族そろわず食事)


【事例1】ひとりの夕食
(1)親と子の疎遠な関係 
    コミュニケーション不足

(2)「自分の好きなときにいつでも食べる」という習わしが身に付いたら、他の生活の
  場面でもこの行動のやり方が応用される。

  → 集団のきまりやルールを守ったり、他者を思いやり助け合ったりすることが苦
   痛になる

(3)朝欠食は不規則な生活

  → 非行が起きやすい環境要因

  


◇貧しい食事
 
 食事と非行の関係
(1)偏食  
  
   いらいらして感情の統制ができない

  ビタミン、カルシウム、ミネラルなどの微量栄養素の明らかな不足

(2)味覚の混乱 

   旨味を知らない

(3)間違ったダイエット 

   他者の目ばかり気に掛かる

(4)子供の生活習慣病  

   肥満、高血圧、肝機能不全等


【事例2】自分はダメな人間だ

心の屈折を生み、対人関係にも臆病になってしまう

  


◇食育の大切さ

「いのち」に感謝する心 
 
  年中行事で畏敬の念 - ごちそう
 
 




2 表現の力  非行防止のキー概念「自己を表現する力」
    
◇単語の会話
 
 非行児 
(1)単語会話が多い 相手が言うことも十分には理解できない

→ 「はあ?」

(2)「する」「しない」の語尾が曖昧

理由 ①言い切る自信がない

②仮に意志が決まっていても表現するのが苦手

  ③面接者を信頼できない



  手っ取り早い意思の伝達として暴力が挙げられる
  



◇絵本を読む

 親が本を読まない怠慢

(1)絵本は心のふるさと

(2)規範意識のもと

(3)語彙が豊かに
  



◇基礎学力 

 ことば(国語力)の獲得 

 言語は「他者とうまく交わるか」の始まり

  


◇自分の言葉 

 十数年前より勉強が「できる」子による非行の登場

~ 通り一遍の言葉を並べるだけ


 非行臨床に「作文」(佐々木)

求めるのは知識(語彙)の量ではなく実直な自分の言葉による表現

 





3 身体づくり
  
◇芯のない歩き 

(1)他者とのかかわりを拒む姿 

(2)自信のなさ
  



◇強がりとけだるい歩き 

「何の寂しさを身体で表現しているのだろうか?」
  



◇身体づくり 

「これまでの生活を物語る身体表現」

 幼~小低までの「育ち方」と「育て方」に着目
(1)生活リズムの崩れ
  健康な身体づくりには基本的な生活習慣が大切

厚労省 普段の日夜10時以降に就寝する子が3割(2007年)=親の夜型の生活

(2)「屋外」で「友達」と遊んだ体験が乏しい

リズムに合わせる みんなと楽しむ

(3)自然とふれあう機会がほとんど得られない

    非行児 「土はぬるぬるして気持ち悪い」と言う
  



◇野山を歩く 

 明治期 留岡幸助(1864-1934)

巣鴨家庭学校 不良児の心の回復は「自然とふれあうのがよい」と提唱   




◇身体感覚の回復

 かつて非行児の好きな教科は体育だった

 → 今は大の苦手に

 





4 基本的生活習慣と非行
  
◇寝る・起きる

 非行児「いつ寝ていつ起きてもよいし、いつ食べてもよい」習慣


【事例3】寝坊の習慣

他者とのかかわりにおいてもルーズになる

→ 毎日の「寝起き」が規則正しく実践できること
  



◇着服と清潔

 非行児 着た切り雀でも平気


【事例4】相談できない
  



◇身体表現の弱さ 

 不規則な生活習慣 → ものぐさな身体


【事例5】ものぐさな身体

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コメント 2

みかん

非常に興味深い本ですね。私も最初に書かれてた「『自分の好きなときにいつでも食べる』」のあたり。
ルールを守らせようとすると、「親の思うようにさせすぎ」とかって批判されることもあり、自由との境が難しいです。
by みかん (2016-05-28 10:51) 

ハマコウ

みかんさん ありがとうございます

食は大切だと思います
給食指導も緩やかになってきました
皆と合わせることが 次第にできなくなってきました
by ハマコウ (2016-05-28 17:48) 

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