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「格差社会と教育改革」苅谷剛彦・山口二郎 岩波ブックレット 2008年 [読書記録 教育]

「何が語られていないのか → 一般教員の定数と予算」
「『ポジティブリスト』の発想 いいと思うものは何でもリストに加えていく」


国際労働機関(ILO)がかつて
「(日本の)教師は戦場なみのストレスにさらされている」指摘しています
教師の多忙化が話題となって久しくなります

なのに 相変わらず「ポジティブリストの発想」
- アクティブラーニング 小学校の外国語 道徳の教科化 インクルーシブ教育…
たし算ばかりの発想…  







今回は 苅谷剛彦・山口二郎さんの
「格差社会と教育改革」を紹介します


出版社の案内には

「学校選択に見られる自由化と効率的な学校運営・予算配分など、現在進められている教
 育改革の数々は、格差を固定・拡大させるのではないか。それへの対抗軸はあるのか。
 教育社会学者と政治学者の熱い対話。 」

とあります




今回紹介分から特に印象に残った言葉は…

・「再生会議の目指す教育 = 効率化とメリハリを目指した政策」
「パンドラの箱を空ける覚悟ができているのか?」
- 日本の教育は効率化とはほど遠いところから支えられている部分が大きいと考えます
  効率化メリハリを目指した政策で「支えている部分」が崩れないと言えるでしょうか


・「国家予算と義務教育費の伸び率 OECD諸国の中で日本はGPD比最小の予算」


・「PISA数学力の変化 『問題は学力の低い子どもの学力がより低下したこと』」









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☆「格差社会と教育改革」苅谷剛彦・山口二郎 岩波ブックレット 2008年

1.JPG

◇格差社会と教育改革 苅谷剛彦

□格差社会と不平等
 
 ポスト社会福祉社会と教育改革




□問われる改革の根拠と処方

 教育再生会議の問題意識
処方の数々 - 学力向上案,教員免許更新制度

   何が語られていないのか 
     → 一般教員の定数と予算

  「ポジティブリスト」の発想
いいと思うものは何でもリストに加えていく=ポジティブリスト

↑↓

キャパシティは?


 再生会議の目指す教育
 「ポジティブリストを並べる一方,資源配分についての具体的議論をしないまま,学
   校現場を動かす仕組みとしては『競争と評価と選択』に期待して,最終的には学校
   選択によって集まった子どもの数に応じて予算を付ける 
   = 効率化とメリハリを目指した政策」
       
   = アメとムチの政策




□データから政策を検証する

 学校側の現状認識-公立小中学校調査より


 国家予算と義務教育費の伸び率 
  OECD諸国の中で日本はGPD比最小の予算

=「教育環境の点で,日本の教師,学校にとっては,必ずしも十分な条件整備ができ
    ていないことに輪を掛けて,いろいろなことが要求されている」


 高等教育費の推移


 現状のまま「ポジティブリスト」を付け加えていくとどうなるのか?
    
 
「選択」と「地域間格差の拡大」で日本の教育はどうなる?

  共同性やパブリックなものとの関係を希薄にしながら個人化が進む

          → 郷土・国家の押しつけ     



 PISA数学力の変化 
 
  「問題は学力の低い子どもの学力がより低下したこと」




□戦後日本の「教育の平等」を支えた原理

 県の財政力と児童一人当たりの教育費の関係



 戦後,日本のとった教育財政の仕組み

1930年代 「標準法の世界」「標準化の世界」

しかし,1958年 「義務教育における学級定員及び教職員標準法」

1952年 教職員の給与の半分を国庫が負担
一人当たりでなく1学級あたりの子ども


 教育の平等と標準法の世界


 資源配分の仕組みの変化のもたらすもの


 パーヘッドの思想 バウチャー制


 パンドラの箱を空ける覚悟ができているのか?
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