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「男もの女もの」丸谷才一 文藝春秋 1998年 ②(下) [読書記録 一般]

「蝶が人の魂と考えられ,むしろ不吉とされていたのではないか。人々は蝶の美しさに恐
 ろしいものを感じていたのではないか。」
 
網野善彦さんの言葉です






今回は 1月23日に続いて丸谷才一さんの
「男もの女もの」2回目(下)の紹介です


おしゃれな感じがする丸谷さんのエッセー わたしは好きです



出版社の案内には

「キスを、豆腐を、漱石を論じて、源氏物語からピタゴラスに至る古今東西のゴシップ、
 文学、思想を縦横無尽。ゴリラは誰にキャベツを投げつける?切支丹と歌舞伎の関係を
 さぐる!チョウチョは昔、日本にいなかった?コロンブスのもうひとつの新発見!などな
 ど―。目を洗われる18篇。」

とあります



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「『吾輩は猫である』 = 逸話集-イギリス人は逸話好き」

・「西洋-空白の恐怖  ←→  東洋-空白を喜ぶ」

・「蝶にも訓はあった(古訓) カハヒラコ」

・「小説の読者は自分より下の階級の登場人物には関心を持たない」

・「わらべ歌には命令形が多い 童謡にも命令形が多い - 『子供は簡単・直截(ちょ
  くせつ)な表現を喜ぶ』から」






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☆「男もの女もの」丸谷才一 文藝春秋 1998年 ②(下)

1.JPG
 
◇ゴシップ  

 「吾輩は猫である」
   = 逸話集-イギリス人は逸話好き


 漱石 
   ゴシップ好き
愉快な,気鬱の晴れるおもしろい話を聞いたりしたりするのが人生の一楽だった人

 



◇東西食器論 

 西洋 「空白の恐怖」
     壁の一面に絵

食卓に見せ皿を置く


 東洋  空白を喜ぶ
      余白の美


西洋の食器  一種の意匠のバリエーション

日本の食器  ユニホームになっていない
 




◇菜の葉にあいたら桜にとまれ

 蝶が王朝文化に出ないのは当たり前
和歌では字音の語を用いない = 訓読みの語だけでゆく 和訓
(仏教語を除く)



蝶にも訓はあった(古訓)
カハヒラコ 「川にひらひら飛ぶ」意味(大言海)



禁忌があった
     蝶が人の魂であるという俗信 


 網野善彦
 「蝶が人の魂と考えられ,むしろ不吉とされていたのではないか。人々は蝶の美しさに
  恐ろしいものを感じていたのではないか。」



  戦乱により非業の死を遂げたものの生まれ変わり
    カワヒラコも用いず

 



◇小説論的王室論  

 フォスター 
  「小説の読者は自分より下の階級の登場人物には関心を持たない」


 イギリス = 階級制度の厳しい国

  上流  中流  労働者

↓ ↓

  読書階級
 




◇命令形について  

 金田一春彦 大野晋  唱歌上手


 本居長世  童謡作曲家 「青い眼の人形」「七つの子」「めえめえ子山羊」

       本居宣長の子孫

  |

 わらべ歌には命令形が多い

童謡にも命令形が多い
「子供は簡単・直截(ちょくせつ)な表現を喜ぶ」から
   (金田一春彦)



 民謡にも命令形が多い





☆日本史再考 丸谷才一

 政治家は公約を踏みにじる

 → 日本の政治では公約を破ってかまわない


明治維新以来
   薩長土肥 = 攘夷をやらず開国に転じた
(方便)





☆昔の日本人  丸谷才一
  

 二木謙一(國學院大學)史学者


 「昔の日本人は戦争の後で敵味方双方の戦死者の供養をした



 敵に礼節を尽くした
   しかし近代にはいると敵を弔うことをしなくなった


昔の日本人に比して低級になった


 御霊信仰
   放っておいたのでは怨みを呑んで死んでいった者の霊が祟る


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