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「日本人の死はどこへ行ったのか」山折哲雄・島田裕巳 朝日新書 2008年 ②(後半) [読書記録 宗教]

「天皇が存在するから日本の政治がパッとしなくても持っている
 = 政治力学のバランスが取れている」



今回は 4月18日に続いて、山折哲雄さん、島田裕巳さんによる、
「日本人の死はどこへ行ったのか」2回目(後半)の紹介です。




出版社の案内には、

「死後の世界、あの世への関心の高まるいま、話題の宗教学者同士が『死』について語り
 あう。山にかかわる『送り火』、海にまつわる西方浄土などを題材に、自然とともにあ
 る日本人の死生観を解きほぐし、死との向き合い方を考える。 」


とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「日本 - 平和のリズム と 戦乱のリズム」


・「少ないコストで日本の社会を安定させている重要な主軸が象徴天皇制」


・「共に死ぬと言うこと 無常観の共有」


・「福沢諭吉路線からの転換を!(脱上昇志向と脱平等思想)」




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☆「日本人の死はどこへ行ったのか」山折哲雄・島田裕巳 朝日新書 2008年 ②(後半)

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◇日本人の死(2)

□日蓮という体系的な思想家 

 天台の教学に依拠して体系的思想『守護国家論』


 日蓮迫害の理由-外圧と内乱

迫害を受けることでその迫害を逆に正当化する論理



□日蓮宗の太陽信仰 日の出信仰

 野心 → 1930年代の北一輝,石原完爾の日蓮主義


 創価学会には 無常観がない = 弱者,敗者,劣者に対する共感がない
                 勝負主義 



□隠されてしまった血の犠牲  

 自己犠牲 - リンカーン

玉虫厨子に自己犠牲のモチーフ(捨身飼虎)



□自己犠牲には二つの流れがある 

 マイルドと過激


 日本の神仏共存 平安の350年 と 江戸の250年

日本 - 平和のリズム と 戦乱のリズム

 710年(平和)

 1192年(戦乱)

 1603年(平和)

 1867年(戦乱)

 1945年(平和)


 明治維新 - 国家神道革命の側面 

 1930年代は日蓮主義国家革命

国家神道と日蓮主義




□伝統的集団主義の二つの側面

 天皇が存在するから日本の政治がパッとしなくても持っている
 
 = 政治力学のバランスが取れている 



□宗教的な権威を担保する大嘗祭

 米国・ワシントン 
  権威と権力の二本立て 

  国立ワシントン大聖堂


 少ないコストで日本の社会を安定させている重要な主軸が象徴天皇制








◇死ぬ覚悟と無常観

□すべてを貫く生き残りという戦略
    
 21世紀は大災害と道徳的退廃の世紀(山折)


 タイタニック ~ 自分たちだけが生き残る




□共に死ぬと言うこと

 無常観の共有  




□死なないことを前提とした考え方の流布




□死ぬ覚悟と軍国主義

「神の加護」と「死の谷を歩く」 
  9.11ブッシュが旧約聖書から引用

世界平和路線 → 新約聖書からの引用 を持ち出す

戦争     → 旧約聖書からの引用



□旧約聖書に匹敵する強い言葉 

 オウム→サバイバルの方向



□ハリー・ポッターの死ぬ覚悟



□死ぬ覚悟・無常観と非暴力主義

 明治天皇 ~ 専制君主的役割


 福沢諭吉路線からの転換を!(脱上昇志向と脱平等思想)



□一神教に基づく民主主義と多神教に基づく民主主義

 イスラム金融 - シャリーアに適法かどうか判断して投資している
          
 = 法学者が決める体制


 明治期:渋澤栄一の「論語ソロバン主義」







◇浄土はあるのか

□浄土はあるのかないのか?

 往生 ~ イメージの中の往生



□浄土信仰にある西方と十万億土

 西,落日,生命の衰え → 死との繋がり


 インド=西方,十万億土観 ←→ 日本=山中浄土観


 寺田寅彦の「天然の無常観」



□乾いた無常観と湿った無常観

乾                湿

吉田兼好『徒然草』 『平家物語』,鴨長明『方丈記』

都はるみ(市川昭介) 美空ひばり(古賀政男)



□日本人のこころ好きは半端ではない

 世阿弥「初心忘るべからず」 - 無心



□「般若心経」262字 中心は「心」

「無」が21回出現

「無」と「心」



□「やがて死ぬ」という考え方

 モルヒネ的生死と断食的生死



□思う季節 

 思う時間に西行は死んだ
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