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対談「教育の志を取り戻せ」野口芳宏 向山洋一 『致知』2007年9月号 ③ [読書記録 教育]

「本当の個性というのは、叩かれても叩かれても立ち上がってくるものです。」




今回は 8月 3日に続いて 月刊誌『致知』2007年9月号より 
野口芳宏さんと向山洋一さんの対談 「教育の志を取り戻せ」 3回目の紹介です。


「TOSS」の代表の向山さんと国語科教育で知られる野口さんの対談。



同意見だと思われる方も 少し極端だと思う方と、意見が分かれる対談かもしれません。

本物の楽しさとは何か? ただ楽しければよいのか?
上辺の楽しさに惑わされないようにしたい・・・



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☆対談「教育の志を取り戻せ」野口芳宏 向山洋一 『致知』2007年9月号 ③

1.jpg

◇国家的危機に直面する日本
 
<野口>

 戦後60年以上、公私の私のほうを肥大化させる教育を続けてきたことも大きいですね。

 個性重視、個性尊重なんていうのもそこからきている思潮でしょうが、それを過度に進め過ぎたために、世の中の秩序が大きく乱れてしまいました。
   
 では、秩序の本質は何かというと、これは「差」だと思うんです。

 先生と子どもは対等じゃない。ところがいまはそういうことが狂ってきていて、先生が

「おはようございます」

と挟拶しているのに、子どもは

「おはよう」

なんて返す。

 先生は

「おはよう」

でいいし、子どもは

「おはようございます」

でなければならない。



 これは差であり、違いですよ。
    
 なのに、そういうのは封建的だ、自由、平等、人権を尊重すべきだと過度にやるから、
この頃では、子どもに給食は食べさせるけれども、お金は払わない親が出てくるようにな
ったんです。
 




<向山> 

そうですね。
 




<野口>

 もう社会の乱れは,至るところで見受けられます。

 この間、本屋にティーンコーナーっていうのがあるから何だろうって見てみたら、ひど
かった。

 あれは,エロ本コーナーですよ。

 結局、金儲けしか考えていない。だから、こんな本を子どもたちに読ませたらどんな国
民ができるかという視点はふっ飛んじゃっている。
   

 昔の児童出版というのは、国民育成という高い理想の下で編集されていました。
   

 いまの児童文化は、国民を溶解させる国民溶解文化ですよ。
    

 こういう現状を見ていると、日本はいま.国家的な危機に直面していると私は思います。

 一つの非常時だと思うんです、非常時というのは何も戦争の時だけ訪れるものではない。

 いまの平和ボケした国民を、このまま放っておいたら大変なことになるという強い危機
感を覚えます。

 すでにモンスター・ペアレンツなんて、考えられないような親が出てきているけど、こ
れがモンスター・チルドレンにまで発展した日には、いったいどうなることか。
 




<向山>

 いや、既にすごいのが出てきていますよ。

 例えばある町では、小学5年生くらいの子どもたちが、授業中に平気で学校を抜け出し
て町なかでたむろしていました。
   

 みんな髪を金色に染め、ピアスをつけ、携帯電話を持っている。

 もう教師の言うことなんか聞ききやしない。

 そこは学校全体が崩壊していて、うちのグループの先生がなんとか立て直しましたが、
本当に凄まじい荒れようでした。
 




<野口>

 小さい頃から個性重視なんて言い過ぎるのも問題ですね。だから崩壊するのです。
   

 私の子どもの頃なんか、個性なんて言葉はひとかけらもなかった。

「滅私奉公」「欲しがりません勝つまでは」の時代ですから。

 では、われわれの世代の人間は個性がないかというと、逆です。石原都知事なんか個性
の塊みたいじゃないですか。

 本当の個性というのは、叩かれても叩かれても立ち上がってくるものです。

 いまみたいに、優しく、なるべく褒めて、なんてやっているからろくな人間ができない。
 




<向山>

 確かにそうです。
 




<野口>

 いまの教育現場を突際にリードしているのは教育学者で、現場の実情からかけ離れた机
上論が多いですよね。

 中央教育審議会そうです。

 だから支援と援助なんておかしなことを言い出す。

 支援と援助が必要なのは、年寄りと病人だって(笑)。
    

 外国の教育事情に詳しい方がおっしゃっていましたが、伸び伸びと自由になんてこと
を国策として教育に打ち出しているのは日本だけだと。

 どの国も、子どもたちをどう育てるかをもっと真剣に考えている。

 このままではやがて日本は外国に負けてしまうと言っていました。

 私もまったく同感ですね。
    
 いまの日本の教育はレジャー化しています。

 教育課程審議会の答申の中の一文に、
   
「学校は何よりもまず子どもたちにとって楽しい場所でなければいけない」

という一文がありますが、学校はディズニーランドじゃない。
 




<向山>

 楽しさということを言うなら、学ぶ楽しさを追求してほしいですよね。



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chima

色々考えさせられるお話ですね
でも昔からひどい親も
大人の言うことを聞かない子供も
たくさんいたと思いますけどね
今は情報を共有できる範囲が広くなったので
悪目立ちする人がたくさんいるのが
よくわかるようになりましたね
by chima (2017-08-07 00:25) 

ハマコウ

chimaさん ありがとうございます

確かに情報が発達してきたことも関係ありそうです
いろいろな意見があり驚くときもあります
by ハマコウ (2017-08-07 05:26) 

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