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「国家を考えてみよう」橋本治 ちくまプリマー新書 2016年 ① [読書記録 一般]

「『天皇は何でもできる』という前提を作っておけば『天皇がご了承になった』のひとこ
 とで明治政府はなんでもすることが可能になってしまう」



今回は、橋本治さんの
「国家を考えてみよう」1回目の紹介です。




出版社の案内には


「『国家』は『誰かえらい人のもの』ではなく『国民のもの』で『みんなのもの』だとい
 うことをこの際はっきりさせておかなくてはなりません。そうでないと、うっかりだま
 されるなんてことになります。とはいえ、実際のところ『国家』や『政治』を考えるの
 はなぜかとても難しい。 大体、日本で『国家』や『政治』のことを考えているなんて
 ことを言うとだいぶ変わった人と見られるが、それはなぜなのでしょうか。
 それらの秘密を解くカギは、日本の国の成り立ちにあります。その道を辿りながら、著
 者と一緒に国家というものの本質について今こそ考えてみましょう。」


とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「2つの国家 ①国家=国民  ② 国家=領土 」


・「國=クニ=境界   と    邑=クニ=人のいる国」


・「日本人である前に町人、百姓だった(階層)」
「武士のみ『我々日本人』
  = 明治維新は一部の限られた日本人(支配階級)のやったものであった」


・「(福沢諭吉は)『政府と人民は約束してなんかいないんだから、政府の言うことになん
 て従う必要なんかないよ』と暗に言っている」


・「国家を批判することは、家長である「お父さん=天皇」の悪口を言うことになるので
  できなかった」





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☆「国家を考えてみよう」橋本治 ちくまプリマー新書 2016年 ①

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◇国家を考えない

□2つの国家

 ① 国家=国民  nation 人=国民を中心にして考える

 ② 国家=領土  state  土地=領土を前提にして考える



□昔の中国の「国」と「国民」の考え方

 國 クニ  境界

 邑 クニ  人のいる国
 


□国家は誰のもの?
「国家は支配者のもの」



 「国家は国民のもの」(近代国家)


□ 国はなかなか国民のものにならない

 「国」と「国家」はどうちがう?

国家-家長のもの(天皇)



□長い間「国家」と無縁だった日本

 明治時代から「国家」という言葉が定着


 天下と国家



□日本で国家が始まる

 

□日本に「国家」がやってきた



□日本人である前に町人、百姓だった(階層)



□武士のみ「我々日本人」

  明治維新は一部の限られた日本人(支配階級)のやったものであった 
 

□王政復古と大政奉還                                                                      


□明治の「国家」は天皇のものだった 

 明治の「国家」=天皇  

「政府」=国家を支える組織



□天皇がなんでもできる憲法

 帝国憲法 ~ 日本は天皇のもので天皇は何でもできる
 


□天皇も国民のように騙せられる
  
 しかし、天皇は何でもできるわけではない
 
   =「天皇は何でもできる建前になっている」

            |

      最終的に決定する権利を持っているだけ     
 
とかく「国家」という言葉を使わなかった人
 


□福沢諭吉が語る政府

<元来人民と政府との間柄はもと同一対にてその職分を区別し、政府は人民の名分となり
 なりて法を施し、人民は必ずこの法を守るべしと、固く約束したるものなり>
 
                         - 社会契約説に基づいて

                  | 

「政府と人民は約束してなんかいないんだから、政府の言うことになんて従う必要なんか
 ないよ」と暗に言っている
 
        
「政府に従わなくていい」という罠
   = 政府への脅し
   

 
福澤は「学問のすすめ」の中で「国家」という言葉を使わなかった

「政府も天皇のもの」にしてしまった人たち
  
 福澤 大日本帝国憲法が発布される前年『帝室論』
 
   「天皇はいくら尊敬されてもいいが政治に関係すべきではない」

    政府 ~ 国家を運営する組織
 
 後に「政府」を校正するような人たちが、まだ若い明治天皇を担ぎ出して始まったのが
明治維新

              ∥

 政治の中心は「政府」            
文句の言いようのないシンボリックな人を担ぎ出したのはOK
  
 ◎「天皇は何でもできる」という前提を作っておけば「天皇がご了承になった」のひと
   ことで明治政府はなんでもすることが可能になってしまう  


「国家」や「天皇」から逃げる福沢諭吉


 
「国家」に逆らうと国家的な不良になる
 昔のまともな人間は「親に背く不良」になることが怖くてできない
  
 ~ 国家を批判することは、家長である「お父さん=天皇」の悪口を言うことになるの
  でできなかった       


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