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「宮本常一さん 教育について」 22 「宮本常一の世界 日本民衆の文化と実像」長浜功 明石書店 1995年 (2) [読書記録 民俗]

「宮本さんの人生は権力の反対側にある庶民たちに対する愛で貫かれていたと思う。こ
 の愛情は生まれながらにして宮本さんの中に流れていたものであろう。名刺に無縁な,
 常に民衆を友として歩んだ生涯だったとしみじみ感じるのである」

「軍隊は国家を守るが国民を守らない」

「民衆同士の間には元々国境のようなものはなかった」





今回は10月21日に続いて、
「宮本常一さん 教育について」22回目の紹介です。


今回は長浜功さんの
「宮本常一の世界 日本民衆の文化と実像」2回目の紹介です。





出版社の案内には、

「いくら汲み取ろうとしても容易に汲み取れない奥深く手厚い視点、膨大な資料の集積
 と本質にぴたりと迫る判断。民俗学に多くの業績を遺した宮本常一の人物像を描く。
 『彷徨のまなざし』の続編。」

とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「結婚は出会いより伴侶としてともに歩む歳月の中身の方が大切なのである」


・「百姓がいなければ武士は戦争ができなかった=武士がいなければ戦争もなかった」
  

・「軍隊は国家を守るが国民を守らない」


・「民衆同士の間には元々国境のようなものはなかった」


・「柳田 『目に一丁字なき人々』が歴史の主流」



長浜さんの受けた「感動」が伝わってくる本です。





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☆「宮本常一さん 教育について」 22 「宮本常一の世界 日本民衆の文化と実像」長浜功 明石書店 1995年 (2)

長浜功 著書.jpg

◇歴史の中の民衆

□民衆の代弁者

「宮本さんの人生は権力の反対側にある庶民たちに対する愛で貫かれていたと思う。こ
 の愛情は生まれながらにして宮本さんの中に流れていたものであろう。名刺に無縁な,
 常に民衆を友として歩んだ生涯だったとしみじみ感じるのである」



□階級史観からの脱却

 ・大名は威張り散らしたりしない-節度ある礼儀



□世話になる庄屋に領地の名産品を献上

 ・農民のことを親身になって考える庄屋も多かった



□結婚本番も多かった  
   
 結婚は出会いより伴侶としてともに歩む歳月の中身の方が大切なのである
  



□もう一つの視点 

○農民への誤った認識  
  「貧困」「過酷」「忍耐」「封建」「不便」


○風俗に安土桃山の区切りはない



○民衆に対する考え方  
   
 柳田と家永は根本的に違っている

 柳田 「目に一丁字なき人々」が歴史の主流

家永  インテリが中心


○柳田国男の歴史観

 「…我々はそんな表向きのにぎやかな歴史の下に隠れて,黙々として世を動かす力の
  源泉となっていた地方農民の地味な静かな生活を,長い時間の流れにさかのぼって
みたい…」
  




□武士と民衆 

○黒澤明「七人の侍

  農民と武士との関係

  
  |

○ 刀狩り 

 → 治安の良い国家の形成

凶器を持つことが少ない

  日本が農村国家=ほとんど武器を持つことがなかった



○刃物が違う 
   ヨーロッパ 外に反る 切ったり突いたり 打力を持つ

   日本    そりがない 内ぞり



○刃物一つの中に大きな差がある

  日本では生き物を攻撃する経験を持たないでやってきた



○日本の古い歴史 戦いは武士のみ
 
 百姓は作物を育てていた



百姓がいなければ武士は戦争ができなかった

  ∥

武士がいなければ戦争もなかった
  




□武士と戦争  

○戦争の原因は食料調達にある

 食料のなわばり争いが権力闘争の根拠



「軍隊は国家を守るが国民を守らない」





□新たな民衆史観

 「民衆同士の間には元々国境のようなものはなかった」


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