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(1)「日本民俗学のエッセンス」瀬川清子・植松明石編 ペリカン社 1979年 ⑪   (2)「土のいろ」集成 第六巻 52~59号 1932~1933年 【再掲載】 [読書記録 民俗]

今回は 11月 2日に続いて 瀬川清子さん植松明石さんの編による
「日本民俗学のエッセンス」11回目の紹介です。




出版社の案内には、


「本書は、日本民俗学の研究史上、重要な研究者18人をえらんで、その研究と方法を示
 し、それを中心に、日本民俗学の成立、展開の理解にせまろうとしたものである。」


とあります。



今回は、「花祭り」の研究で知られる早川孝太郎さんについてです。


今回紹介文から強く印象に残った言葉は…

・「農業経営史の研究に(専念=ハマコウ註) 
  → 民俗学とは疎遠に
→ 戦後 民俗学からは過去の人に」
- 民俗学から離れたことを知っておりませんでした。
  三遠南信地区では「花祭り」が広く知られています。
 




もう一つ 再掲載記事となりますが、
昭和初期の遠州の郷土誌「土のいろ」52~59号を紹介します。

まだまだ生まれていなかった頃のことなのに なぜか懐かしい感じがしてきます…。

「郷土伝説植物考」 
- 昔は時々聞きましたが、このごろは聞かなくなってしまいました。

「おんべ」
- わたしの大好きな五島小学校。
  今はもう統合されてしまいましたが、「おんべ」はいまだ残っていると聞きます。
  行われる町の子供たちは大晦日を楽しみにしていました。





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(1)「日本民俗学のエッセンス」瀬川清子・植松明石編 ペリカン社 1979年 ⑪

1.JPG

◇早川孝太郎 その研究と方法  福田アジオ
 
1.洋画から日本画へ,そして民俗学
    
 □1889(M21)12.20 南設楽郡長篠村大字横川(現新城市)横山生 農家の長男 

  豊橋の私立素習学校1906年卒 → 上京 美術 白馬会


 □日本画に転向・松岡映丘の大和会の一員に

  「ふるさと回帰」 三河山村の風物の絵


 □「郷土研究」「おとら狐の話」1920.2 

  「三州横山話」1921.12 

  「猪庵狸」1926.11

   一種の文芸作品として書物に


 □昭和初年 

  職業は日本画家 収入なし ← 渋沢敬三の援助

  渋沢 花祭りを徹底的に調べることを勧め援助約束

  1926.1 折口信夫と一緒に信州新野の雪祭り,三河でも花祭り
 
  → 折口信夫から多くの示唆

  1930(S5)4  岡書院より2冊本として「花祭」
 




2.「花祭」の特色

 柳田国男 採訪記を要求   ←→   早川孝太郎 研究  

                    個別村落の個性重視
 




3.早川民俗学の確立

 刊行後 柳田国男と絶縁状態に 
    → 早川民俗学 1930「蒐集物目安」


 象徴的意味の把握・文書史料重視 = 地域個性重視





4.民俗学から農村更正運動へ

 農業経済学の勉強 - 九州大学農学部助手職 1933.11~1936.2

   →黒島・悪石島の調査


 1936.5 社団法人農村更正協会に就職(石黒忠篤)により1934年設立

     農本主義的イデオロギー強く(日本ファシズム推進)


 柳田門下 転向者含まれている 大間知篤三,関敬吾,杉浦泰雄
 




5.戦後の早川孝太郎

 1946 高等農事講習所教員 村落社会学 ~ 1956没まで
         

 農業経営史の研究に 
   民俗学とは疎遠に

   → 戦後 民俗学からは過去の人に


 1953 
 「民俗学と常民」(「民間伝承」17-5)常民を職業的農業者を中心に把握















(2)「土のいろ」集成 第六巻 52~59号 1932~1933年 【再掲載】



◇月報6

□ 教育者・民俗学者 中道朔爾先生のこと 鈴木波男

   児童個性への配慮




◇第9巻第5号 通刊52号 昭和7年9月
 
□遠州の方言地域 佐々木清治




◇第10巻第1号 通刊53号 昭和8年1月
 
□遠州引佐の「普請講」に就いて 新田勇次

 
□還魂志料遠州雑記 横田大一     

 ① 大井川川越人足の話 谷川関

 ② 見付宿スッポン屋の話 泥亀屋

 ③ 隠語「小夜の中山」の話

 ④ 森繁子墓誌の写し

 ⑤ 八木美穂の話


□村櫛村酒専売所の概況

 創設 安政元年大地震

   → 倹約 酒専売禁止 5か年倹約の儀

 次第に緩む ← 専売で節酒勤倹の美風を

 消防組で経営

 

□祭狂言のことども 飯尾哲爾




◇第10巻第2号 通刊54号 昭和8年3月  国文学号

□類題和歌 近藤用一(紺屋町に宝林堂=古書) 

 
□内山真龍の浜松歌附引馬地名考 岡部壌 

 印波 → 引馬(インバ) 

      稲葉(イナンバ) 西伊場北方の高丘一帯 縁故有り

 
□広告「遠江積志村民俗誌」郷土研究者 中道朔爾




◇第10巻第3号 通刊55号 昭和8年5月
 
□遠江郷土歌集 
  鈴木覚馬 平松東城 中道朔爾 飯尾哲爾 近藤用一  


□遠江国 
 「和名抄」止保太阿不三

 「万葉集」等保都安布美,等保多保美,遠淡海の義




◇第10巻通刊4号 通刊57号 昭和8年10月  遠江郷土歌集




◇第10巻第6号 通刊58号 昭和8年8月

□郷土伝説植物考 原田和

 1 七つ森の片葉の葦 磐田郡久努村国本
 
 2 京丸の牡丹    周智郡気多村小俣京丸

 3 大谷の三度栗   磐田郡三川村大谷幕ヶ谷

 4 菊川の月の輪   榛原郡金谷町菊川付近

 5 熊野寺の座論梅(ザロンバイ) 磐田郡池田村行興寺境内

花一輪に五つ六つ実がなる

 6 巨松と名松 
   遠江三松 
     ① 浜松の蛇松(浜松篠原・南浜辺付近)

② 美園の松

③諸井の産松
  
 7 見名の蛇銀杏 豊田郡見付町 

 8 大見寺の梅  磐田郡見付町

 9 興禅寺の白牡丹 小笠郡国安村
  
 
□おんべ  伊藤茂市 五島村松島
   
 旧12月8日と2月8日の2回,夜中12時から夜明け前

 尋常4年~高等1年くらいまでの男子

 準備 ①鐘を担う棒 打つ槌
 
    ②打つ棒は神社内の樹の枝

③女竹で堤防かちとり1本に二三条の七五三縄



神社数軒前の渡辺斧三郎宅に

 お願い 大きい者は鐘太鼓を打ち,会計をしたり年下の世話をする

他の者2,3本 拝殿を祓う

 「おんべとやいと,とうととやいと」太鼓



3日祓い三周回って神社のお払い → 各家へ
地についた竹ではお祓いしない

   お礼 2~3銭 多い家は5銭
 


 全部お祓いが終わると竹・棒・土等は下方の井堀に流してしまう。もらった金は会計・
平等に分けてから家に帰る。


□余白 
 八日神・神送り場
  八日神は浜松市南の農村

2月8日,12月8日

悪神を村から追い出す行事

  子供が未明に家々を巡り鉦を叩き村境まで送り出した


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