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「宮本常一さん 教育について」 25 「宮本常一の世界 日本民衆の文化と実像」長浜功 明石書店  1995年(5) [読書記録 教育]

今回は11月12日に続いて、
「宮本常一さん 教育について」25回目の紹介です。


長浜功さんの
「宮本常一の世界 日本民衆の文化と実像」5回目の紹介 最終となります。





出版社の案内には、

「いくら汲み取ろうとしても容易に汲み取れない奥深く手厚い視点、膨大な資料の集積と
 本質にぴたりと迫る判断。民俗学に多くの業績を遺した宮本常一の人物像を描く。『彷
 徨のまなざし』の続編。」

とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「無形の奨学制度 … 村の奇特な有力者が貧しい優秀な子の育成に当たっていた」
- 村の有力者は、自分の家庭のことだけでなく、広く村のことを考えていたことも分か
 ります


・「柳田 = 全国的視野から民俗を論じた」
「宮本 = 自分の視線で民俗を論じた」

  
・「追求する姿勢と方法は違ったが、追求する問題そのものは共通していた」


・「学問はいたわりや思いやりでなければならない」






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☆「宮本常一さん 教育について」 25 「宮本常一の世界 日本民衆の文化と実像」長浜功 明石書店  1995年(5)

長浜功 著書.jpg

◇柳田国男と宮本常一

□人の発見 

○カロッサ「人生とは出会いである

 柳田56歳で宮本23歳のときに

    宮本 田舎教師(大阪)大病時 「旅と伝説」に寄稿

     → 柳田が引き続き寄稿するよう促した(人間を見抜く力)


 無形の奨学制度 … 村の奇特な有力者が貧しい優秀な子の育成に当たっていた





□生い立ち 

○柳田 1875(明治8)年7月31日兵庫県神崎郡福崎町
    
    松岡家6男


○宮本 1907(明治40)年8月1日山口県大島郡東和町

    宮本家長男 人間味あふれる家庭

    自伝『民俗学の旅』(1978文藝春秋)
        「自分にとっての最大の教師は父だ」





□方法論  

○柳田  
 
 貴族院書記局長

 → 朝日新聞客員

国際連盟委任統治委員としてジュネーブに



抜群の記憶力を十二分に活用
大勢の協力者からの資料提供をもとにして自らの学問の発展を目指した


     ↓↑


○宮本  
 
 他人に頼らず、すべて自分自ら集めた資料による学問形成を行った            


 柳田 = 「全国的視野から民俗を論じた」


 宮本 = 「自分の視線で民俗を論じた」
  




□旅装束 

○柳田の旅 

 周到に用意された効率よいもの
  ・肩書きを精一杯利用

   ・金に困らず不自由なし
宿泊は一流旅館か地方名士の家
交通機関を合理的に利用


○宮本の旅 

 無計画で当てずっぽう
 ・けちけち旅 宿泊は貧しい家 

   ・徒歩 古ぼけたリュックサックによれよれズボン

    リュックの中 歯磨き・ブラシ・タオル・懐中電灯・本・縫い針・地図・傘
           ・オリンパスカメラ

   ・ボロを自分の名刺代わりに

   ・同じ釜の飯を食べる
  




□交友・人脈 

○柳田は紋付きと白足袋がよく似合う貴族然


○宮本はよれよれシャツにぼろぼろズボン


 → 追求する姿勢と方法は違ったが、追求する問題そのものは共通していた





□出版事業 

○柳田 『柳田国男集』(筑摩書房)全35巻


○宮本 『宮本常一著作集』(未来社)全50巻予定(現在も継続中)


○雑誌 
  柳田 『民族』『郷土研究』『民間伝承』

宮本 『民話』『デクノボウ』『あるくみるきく』
  




□評価の分かれ目 

○柳田  都会的・高尚・学問的


○宮本  田舎的・泥臭さ・実際的
    「ただならない大地への執着」


○賞 
 柳田  朝日文化賞・文化勲章・NHK放送文化賞・没後勲一等旭日大綬賞


 宮本  エッセイストクラブ賞・中国文化賞・生活学会今和次郎賞
     勲三等瑞宝章(受賞反対者もいた)

    「学問はいたわりや思いやりでなければならない」




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