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(1)「目で見る教育100年のあゆみ」 文部省 東京美術 1967年 (2)「いじめ」  須藤叔彦(群馬県前橋市77歳)<月刊誌『ラジオ深夜便』第2回 ラジオ深夜便 こころのエッセーより>2011年?【再掲載】 [読書記録 教育]

今回は、文部省の
「目で見る教育100年のあゆみ」を紹介します。


およそ50年前に発行された本です。

文部省の出版物、おもしろく感じました。


もう一つ 再掲載となりますが、須藤叔彦さんの
「いじめ」を載せます。



P1030652.JPG

昨日 前浜に久しぶりに初日の出を見に行きました。

一条工務店の多額の寄付をきっかけとした津波に備えての防潮堤工事から、
海の近くに暮らしているのに長い期間、近くの海を見に行けません。
しかし、年末年始の何日間か浜に入ることができるのです。

きれいな初日の出でした。

よい年になればと願っています。






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 山田卓司さんのすばらしい作品が、 
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(1)「目で見る教育100年のあゆみ」 文部省 東京美術 1967年


◇学制以前

○寺子屋  

「手習い」-「往来物」が教科書 幕末にはそろばんも


 <往来物の内容 + 倫理道徳>  

菅原道真を祀る祠
 


○郷学   

 藩校の延長のもの と 庶民の教育機関



○藩校   

 藩士の子弟を対象とした - 後に庶民の子弟の入学を許可する場合も

 儒学中心  
   … 教科書は四書五経・孝経  幕末期には洋学も

 <素読 + 講釈>



○昌平坂学問所

 幕府直轄  江戸期の最高学府

 <官吏養成+藩校の教員養成>



○私塾   

 寺子屋よりも一段高いもの
福沢諭吉の慶應義塾、

   尺振入の共立学舎、

   箕作秋峰の三又学舎

中村正直の同人社








◇学制制定

□文部省 明治4(1871)年7月18日


 「学制」発布は明治5(1872)年8月












(2)「いじめ」  須藤叔彦(群馬県前橋市77歳)<月刊誌『ラジオ深夜便』第2回 ラジオ深夜便 こころのエッセーより>2011年?【再掲載】

 昭和18年9月、旧制中学2年生の2学期から、私は父親の転任で長崎の私立K中学に
転校した。


 まもなく、毛色の違う新入りの私は同級生からいじめの対象とされた。金品を強要する。
断れば殴る。弁当を取り上げられるのは、食糧難の時代だけに深刻な問題だった。


 悪質ないたずらも多かったが、それを教師に告げれば、あとで暴力の仕返しが待ってい
た。



 私は幼児期に小児マヒを患い、左脚を引きずって歩いており、悪童どものいじめの餌食
としては恰好であった。


 私の歩く姿をまねては満座を笑わせる。いじめる側には罪悪感はなかったかもしれない
が、いじめられる側の苦痛は煉獄に落ちたも同様であった。


 試験直前になると、「ノートを貸せ」と強要される。


 自分たちは授業中ノホホンとしてノートもとらない。熱心かつ入念にとったノートを内
心いやいやながらもいったん貸すと、もう戻ってこない。


 何人かで回覧するから、どこかで紛失してしまう。時には書き写すのが面倒とばかりに、
重要と思われるページを破りとるしまつ。


 私がなじると

「オレは知らん」

「オレも知らん」

とシラを切り、無責任な返事が返ってくるだけである。それ以上追及すれば、

「オレたちを泥棒呼ばわりするのか」

といきりたつ。


 次回から貸すのを拒否すると、さらに悪質ないやがらせが待っていた。


 白シャツの背中にインキをかける、下駄箱から靴が片方なくなっている、制帽から校章
が引きちぎられている……。


 誰がしたか見当はつくが、証拠がない。


 実はボスは手を出さない。取り巻きの小物たちがボスに命じられるか、またはその歓心
を買うために自発的に行う。


 被害者の私は追及ができず、泣き寝入りせざるを得なかった。見ていた友人も復讐を恐
れてロをつぐんでいる。


 耐えかねた私は、ある日担任に直訴した。先生がクラス全員に聞いてみたが、誰もがロ
をつぐみ沈黙するのみだった。




 翌年4月の新学期、3年生になって組み替えがあった。


 今度のクラスは比較的まじめでおとなしい生徒たちで私はホッとした。

 私がいじめられていたことを、先生たちもご存じだったのではないかと思われた。


 ところが間もないある日の放課後、私が校舎を出ようとして、前のクラスの数人に行く
手をさえぎられた。


 彼らの表情から、私はまた、いやがらせをされるなと直感した。


 その中のNという小柄な生徒が、わざと足を引きずり、私の歩き方のまねをした。N
は大柄なMの子分であることを自認している軽薄な男で、これまで散々私にいやがらせ
をしてきたいやなやつであった。


 数人がにやにやしながら、私を取り囲んだ。


 何かまた無理難題を仕掛けられるなと私は覚悟していた。


 そこへクラス替えになって同じクラスになった山崎という生徒が近づいてきた。彼は成
績はあまり芳しくないが、細身で背が高くけんかが強いので有名な男であった。


 顔つきも精悍で少しすごみがあり、みんなから恐れられていた。


 一年落第して、歳は私たちよりも一つ上だった。私は彼とはまだ一度もロをきいたこと
はなかった。


 とっさに私は彼も仲間に加わって私をいじめる気だなと思った。


 ところが、彼はみんなの前まで来ると言った。

「お前ら、なんばしよっとか」

「うん、ちょっとこいつに用があると」

 Nが例の調子で軽く答えた。

「何の用ね」

 山崎は言った。

「うん、ちょっと……」

「ちょっと、何ね?」

 Nが口ごもったとき、山崎はやにわにNのほおを平手でたたいた。

「ビシャッ」

と一瞬、大きな音がした。

 予期しなかったのでみんなびっくりした。

 実は私自身も驚いた。

 山崎の強さをみんな知っているので、刃向かっていく者は誰もいなかった。

「お前ら、体の不自由か者をからかって、そげん楽しかとか?」

 彼は言った。だれもが無言だった。

 山崎は私の方を見て言った。

「よか。早う帰れ」

 私は彼に一礼し、足を引きずりながらその場を去った。

 いつの間にか人だかりがして、たくさんの生徒が黙って見ていた。同級生はもちろん、
上級生も下級生も。


 それ以後、私へのいじめはピタリとやんだ。


 もう私の歩き方をまねする者は一人もいなくなった。


 それから間もなく、山崎は予科練(海軍飛行予科練習生)に志願して学校を去った。


 昭和19年6月1日、私たち3年生以上の在校生は、学徒動員で市内の軍需工場で働か
され、学校は事実上閉鎖された。


 翌年8月9日、長崎上空に原爆が炸裂して、長崎は廃墟となった。


 8月15日、戦争は日本の敗戦で終わった。犠牲者や軍隊から復員してきた若者たちの
消息も、次第に判明した。


 だが、山崎の消息だけは、誰に聞いてもいまだにわからない。


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コメント 13

ぽちの輔

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします^^
by ぽちの輔 (2018-01-02 07:23) 

ワンモア

明けましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いします。
新しい書籍との出会いを楽しみにしています(^^)
by ワンモア (2018-01-02 09:12) 

ritton2

遅れましたがあけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
by ritton2 (2018-01-02 09:30) 

しばちゃん2cv

明けましておめでとうございます。
すてきなはなしですね。
by しばちゃん2cv (2018-01-02 10:25) 

yhiga-siura

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
by yhiga-siura (2018-01-02 13:31) 

ミケシマ

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします<(_ _)>
by ミケシマ (2018-01-02 13:58) 

海のアングラーしんちゃん

新年、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
by 海のアングラーしんちゃん (2018-01-02 17:46) 

kuwachan

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
by kuwachan (2018-01-02 18:35) 

okina-01

新春のお喜びを申し上げます・・・
訪問、nice!&コメント有難う御座います。
旧年中は、拙いブログにお付き合い頂き有難う御座いました。
本年も相変わり無くお付き合いの程・お願い致します。
by okina-01 (2018-01-02 20:50) 

taka

明けましておめでとうございます
今年も宜しくお願いいたします
by taka (2018-01-02 22:47) 

ゆりあ

綺麗な初日の出の写真ですね^^
海の近くにお住まいなのに防潮堤工事の影響で、なかなか浜に入れないの残念ですよね^^;
by ゆりあ (2018-01-02 23:37) 

ともちん

あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。
by ともちん (2018-01-02 23:39) 

Hide

あけましておめでとうございます!
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
by Hide (2018-01-03 14:58) 

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