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「友だち地獄」土井隆義 ちくま新書 2008年 ①(前半) [読書記録 教育]

今回は 土井隆義さんの
「友だち地獄」1回目(前半)の紹介です



出版社の案内には

「誰からも傷つけられたくないし、傷つけたくもない。そういう繊細な『優しさ』が、い
 まの若い世代の生きづらさを生んでいる。周囲から浮いてしまわないよう神経を張りつ
 め、その場の空気を読む。誰にも振り向いてもらえないかもしれないとおびえながら、
 ケータイ・メールでお互いのつながりを確かめ合う。いじめやひきこもり、リストカッ
 トといった現象を取り上げ、その背景には何があるのか、気鋭の社会学者が鋭く迫る。」

とあります


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「対立の回避を最優先にする若者達の人間関係 『優しい関係』」
- 本音ではない 上辺だけの付き合いに疲れているように感じてしまいます


・「教室はまるで地雷原」
- 疲れるだろうなあと思ってしまいます


・「ぼかし表現」




子どもたちが何に悩んでいるのかが分かってくるような本です




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☆「友だち地獄」土井隆義 ちくま新書 2008年 ①(前半)

1.JPG

◇はじめに

□「野ブタをプロデュース」の世界

  高度に配慮し合う子どもの姿と,そのために互いの反発が表に出ないよう押し込めら
 れ,人間同士の重圧感がひしひしと増していく様子がリアルに描かれている
    
  = 対立の回避を最優先にする若者達の人間関係 「優しい関係」    

  大平健
   「他人と積極的に関わることで,相手を傷つけてしまうかもしれないことを危惧する今風の優
    しさの表れ」   (『やさしさの精神病理』1995)



□教室はまるで地雷原

 千石保  
  「マサツ回避の世代」 教室は例えば地雷原


 山本七平
  「空気とはまことに大きな絶対権をもった妖怪でありつづけた」

→ 優しい関係が営まれる場の空気の決定権を握っているのは,そこに参加してい
    る一人一人の個人ではない






◇いじめを生み出す「優しい関係」

□繊細な気配りを示す若者達

 いじめ

  ~ 他人との違いに対する感受性がとぎすまされていく独特のメカニズム

 「自分の対人レーダーが間違いなく作動しているかどうか,常に確認し合いながら人間
  関係を営んでいく」

~衝突は異常事態~ 相手から反感を買わないように心がけている

                 ∥

   かつてより遙かに高度で繊細な気配りを伴った人間関係       


   現在の人間関係だけを絶対視してしまい,他の人間関係のあり方を比較して相対化
  できない



□友達との衝突を避けるテクニック

「ぼかし表現」
  =  とりあえず,~的には,~みたいな

半独言,半クエスチョン

     対話でなく共話  細井優佳(朝日新聞)



□立場が入れ替わりやすい現代のいじめ

 極めて流動的で,理由に客観的な根拠を見出すことが難しい
 
     ~ いじめの主導権を握っているのは「場の雰囲気」 



□消えた客観層の子どもたち

 特徴:それをただ黙って傍観しているだけの人間が非常に多い



人間関係が狭くなっている
 
  ~ 島宇宙化(宮台真司) = 狭い範囲での関係の固定化



□無関心層の自覚されざる利得



□浸透していく「優しい関係」の重圧

 静かで密かなる振る舞いとして行われる = 陰湿化しているように見える


 遊びや悪ふざけといじめの境界線がはっきりしないという意味での流動性
  


□いじめを遊びのモードで覆う理由 

 優しい関係にとって,いじめは触媒のようなものである
 
  → いじめの外面を遊びのモードで覆う
     ・遊びや悪ふざけとの区別が付きにくくなってしまう
           
     ・バラエティショー 「いじり」のテクニック    



□つながり合うネタとしての少年犯罪

 非行グループ

  ~ 群れて行動する傾向にあるが,統率力のあるリーダーは見あたらない


 あたかも遊びのようで,加害意識や罪悪感が感じられない


 <集団内部の関係を維持することにより能力の殆どが動員>



  犯行は互いにつながり合うためだけのネタの一つに


 尾崎豊『十五の夜』 
  「校舎の裏 たばこふかして見つかれば逃げ場もない」



現高校生 「わざわざ学校で吸わなければ問題にならないのに」


 昨今の非行グループには一般的な社会への反動というものではない



□個性化教育の意図せざる結果

 臨教審 「生きる力」「考える力」「個性の重視」

= 教育の抽象化
明確な基準のないものを教育目標としてしまった



 政策転換 
  全ての子供の学力を一律に伸ばす政策
  
   → できる子,できない子の能力の違いを認める教育

               ∥

     自分で自分の価値をつくり上げなければならなくなる

               ↓

  子どもたちには「自分探し」とそれに基づいた自己表現が期待されるようになった          



□「大きな生徒」となった教師

 教師 - タテ関係が崩れた



□若者はなぜ「むかつく」のか?

 むかつく = 他人の存在を前提としない


 齋藤孝
  「怒りを爆発させにくい相手や状況において,こみ上げるものをはき出せないときに,
   むかつくは基本的にその当人や事物に怒りを向けられなかったとき,その後に使う
   言葉」

→ 各自の内部に溜め込まれた感情のエネルギーは,その放出先を求めて,いじめの
   ターゲットを探し回ることになる



□「優しい関係」を傷つける「KYさん」

 現代の若者達は,互いに傷つく危険を避けるために,コミュニケーションへ没入し合い,
その過同調にも似た相互協力によって,人間関係を,いわば儀礼的に希薄な状態に保って
いる

「ルールへの侵入者」



□見当違いな「規律の乱れ」言質


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「カリスマ先生の小論文・作文」樋口裕一 PHP研究所 2006年 ② [読書記録 一般]

今回は 9月24日に続いて 樋口裕一さんの
「カリスマ先生の小論文・作文」2回目の紹介です




出版社の案内には

「『型』を覚えコツさえつかめば怖くない!受験からビジネスまで万能な最強の論文術。ベ
 ストセラー連発のあの先生の講義がここに。」

とあります





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「問題提起のために『3WHAT,3W1H』でメモを取る」
- メモの取り方は数を重ねると楽にできるようになると感じています


・「問題提起は賛否両論のあるものでなければならない」
- 自分で問題提起して 賛否両論を書きながら どちらかに重きをおく…


・「小論文 = できるだけ論理的に論じる 客観的な視点が必要
→ 『イエス・ノー』を判断する文章」



読むだけで 小論文・作文をすぐ書くことができるように思ってしまいます






<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

ものづくりのまち 浜松
 山田卓司さんのすばらしい作品が 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください

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☆「カリスマ先生の小論文・作文」樋口裕一 PHP研究所 2006年 ②

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◇二日目 書く前にメモを取る
  
○書き始める前にすること 

 … メモ
  


○問題提起のために「3WHAT,3W1H」でメモを取る 



○樋口式「3WHAT」とは
樋口式「3WHAT」
     ①「それは何か=定義」
      
     ②「何が起こっているか=現象」
               
     ③「何がその結果起こるか=結果」
      
     定義・現象・結果           



○問題提起は賛否両論のあるものでなければならない



○樋口式「3WHAT」
→ イエス・ノーの意見提示の材料が得られる
・それは何か=定義(分かり切っている場合は不要)

・何が起こっているか=現象

・何がその結果起こるか=結果



○「なぜ」「いつから」「どこで」「どうやれば」を考える
3W 
   ①「WHY」(理由 背景)
    
   ②「WHEN」(いつから それ以前は = 歴史的経過)
       
   ③「WHERE」(どこでそうなのか 他の場所では = 地理的状況)
    
  1H 
   ①「HOW」(どうやればよいか = 対象)     
  


○メモはあくまでもアイデアを思いつくための作業
  メモの注意点 
   ① メモはあくまでもアイデアを思いつくための作業

② 課題文があるときは「定義」や「現象」は考えなくて良い

③ 論が深まらないときはしっかりメモを取る



○得意なものや自分の関心事項と結びつけてメモを取る
自分が知っていることと結びつけて書く

自分が持っている知識をフルに動員して臨機応変にメモを取る



○メモを取るコツ
   ① 何かにこだわって深く考える 得意分野で,メモよりアイデアを
   ② 自分が知っていることと結びつけて書く 関心,雑学が必要



○現象をメモする
  ① 今どんなことが起こっているか

② 何が問題になっているか   を考える

③ どんなことが言われているか



○「理由」「背景」は必ず考える
「展開部」に書くアイデアを思いつくことができる。

  「イエス」と「ノー」を分けて考えると良い
  


○構成の仕方(もっとうけそうなアイデアを一つ選ぶ)    
良い小論文を書くコツ メモしたものの中で最もうけそうなアイデア一つ
① イエス・ノーのどちらで書くか考える

   ② うけそうだと思うほうを選ぶ



○「たしかに…,しかし-」パターンで!



○「意見提示」とは
   ① 「問題提起」と「展開」の橋渡し役とする
~反対意見の利用「たしかに…,しかし-」パターン

② 理由の羅列は論にならない



○小論文のテーマのパターン
   論ずるテーマを具体的に指示するもの

抽象的なテーマ

対比的なテーマ



○小論文と作文との違い
小論文 = できるだけ論理的に論じる 客観的な視点が必要

→ 「イエス・ノー」を判断する文章

   作文  = 感性の豊かな人柄を示すような体験を書くことが必要

→ 「イエス・ノー」を判断しない文章





<豆知識3>

 問題提起の書き出し
  ・疑問文で始める 
  ・客観的事実で始める 
  ・定義分類で始める
・個人的体験で始める
  ・結論で始める



 意見提示の書き出し 
  ・「たしかに…,しかし-」反対意見+反論



 展開部の書き出し  
  ・3W1H(なぜ,いつから,どこで,どうすれば)



 結論の書き方    
  ・もう一度全体整理 → 「イエスかノーか」


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