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「人間形成の論理」上田薫 黎明書房 1985年 ⑤(最終) [読書記録 教育]

「文部省、教委からの注文を教師に取り次ぎ、その注文の実施を監督するならば、多くの
 子どもたちに対して責任を持つ学校長の資格はない
外から来る注文に対して、子どものために、従ってまた教師のために納得のいかぬもの
 は明確に拒否することができてこそ、校長としての立場が全うされると言うべきである」




今回は 2月25日に続いて上田薫さんの
「人間形成の論理」5回目の紹介 最終です




初版は半世紀以上前の本ですが 多くは現在でも通じるように思います



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「教師は分からない子を見捨てて急ぎ足で行く」


・「よき校長は音を立てて進行する学校全体の教育を凝視し、耳を澄まし、絶えず正しい
  バランスを保持することに心を奪われる」


・「教師は功を焦りやすい一度立てた計画に固執しやすい」
- 反省するところがあります


・「教科書の値段が極端に切り下げられている」
- 押さえられていることの課題を強く感じます








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☆「人間形成の論理」上田薫 黎明書房 1985年 ⑤(最終)

1.JPG

◇教育課程編成の立場 

□教育課程は誰が編成するか



□学習指導要領の限界

 拘束と自由の境界は引けない
  - 拘束の量の無際限の拡大



残された道 
  「分かっていない子どもに分からせたとすること」
  
   = 欺瞞



□校長のたたかうべきもの

 教育課程を静的でなく動的なものにすることが不可欠
 
          ∥ 

現状 「教師は分からない子を見捨てて急ぎ足で行く」



校長の役割 「教育課程の動的な性格の確保」

   文部省、教委からの注文を教師に取り次ぎ、その注文の実施を監督するならば、多
  くの子どもたちに対して責任を持つ学校長の資格はない

   外から来る注文に対して、子どものために、従ってまた教師のために納得のいかぬ
  ものは明確に拒否することができてこそ、校長としての立場が全うされると言うべき
  である



  校長の任務は、教師たちの創意と努力とを十二分に活用し、その学校独自の統一ある
 教育課程を編成させることにある

むろん、内においてもたたかうべきものはある



□全体性・動的性格の確保

 校長は常に最高の責任をとらなければならない



校長の考え方も生き生きと発展

  よき校長は音を立てて進行する学校全体の教育を凝視し、耳を澄まし、絶えず正し
  いバランスを保持することに心を奪われる



□教育課程に対する独自の立場

 視点
 「この子どもたち、この学校に於いて何が必要であり何ができるかという視点に徹底す
  ること」



 教師は功を焦りやすい
     一度立てた計画に固執しやすい



  中学校はむろん小学校に於いてさえ、教師は教科中心にものを考え、子どもの全体的
 な成長に目を向けることを怠りやすい

= 各教科のエゴイズム



 校長こそ青白い顔をした子どもを見逃してはならない







◇教科書を巡る問題

□手段としての教科書

 教科書の値段が極端に切り下げられている



□過程の重視






◇2つの盲点

□なぜもう一歩を  ひっくりかえし  


□計画の充実 見切りと間





◇上田薫 

 昭和19年京都大学文学部哲学科卒 

名古屋大学→東京教育大学→立教大学

昭和41年2月10日発行 昭和50年2月1日(第13刷)
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池田潔「自由と規律」 岩波新書 1963年 ② [読書記録 教育]

「ノブレス・オブリージ
第一次世界大戦-特権階級の子弟が率先して国難に馳せた

- 政治上の特権は殆ど失われていたが,なお社会的特異な優遇を受けていた彼らの,
  特権を裏返しにしてそれにともなう義務を潔く果たそうとする祈願より出たこと
 = 感情の起伏を美徳としその誇張を不躾だとする戒律の生まれた所以」



30年前この本を読み 初めて「ノブレス・オブリージ」という言葉を知りました




今回は 2月24日に続いて 池田潔さんの
「自由と規律」2回目の紹介です


出版社の案内には

「ケンブリッジ、オックスフォードの両大学は、英国型紳士修業と結びついて世界的に有
 名だが、あまり知られていないその前過程のパブリック・スクールこそ、イギリス人の
 性格形成に基本的な重要性をもっている。若き日をそこに学んだ著者は、自由の精神が
 厳格な規律の中で見事に育くまれてゆく教育システムを、体験を通して興味深く描く。」

とあります


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「共同目的貫徹に奉仕 = 運動競技重視」

・「イギリス青少年-服従精神をたたき込まれる」

・「正を正とし邪を邪とする道徳的勇気」

・「勉強の時怠けることが悪いことと同じく,他人のくつろぐときに一人勉強するとは悪
 いことである。労働は立派なことだが,組合規定を破って働くことは罪悪である」

・「校長 - 名門・僧籍多し」
- 名門・僧籍が多い理由が想像できます



ハリー・ポッターの世界…





昨日の中日新聞(東海本社)県内版に
城郭研究で知られる加藤理文さんの記事が出ていたので紹介します
「女城主直虎」にも登場した高根城の復元にかかわった加藤さんですが
以前 同じ職場で勤めましたが 大変エネルギッシュで魅力的な方です
SO-NETブログの yam さんの記事にも高根城が紹介されていました
※ yam さんのブログ http://yamelen.blog.so-net.ne.jp/

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  【中日新聞東海本社版 2017.2.26】





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☆池田潔「自由と規律」 岩波新書 1963年 ②

1.JPG

◇パブリックスクールの生活
 
「中世グループ」古典尊重


「近世グループ」自然科学基調


 パブリックスクールの公約数
(1)寮 (2)校長 (3)ハウスマスターと教員 (4)学課 
  (5)運動競技と精神
 

(1)寮  

◎自制耐乏の訓練



◎共同目的貫徹に奉仕 = 運動競技重視



◎美術蔑視・個性発展の抑圧



◎卒業生「他人と異ならない」事を信条に社会生活



◎監禁生活
   一学期に二回の休日と一週間に一回三十分の外出



◎イギリス青少年-服従精神をたたき込まれる
     


◎ノブレス・オブリージ
第一次世界大戦-特権階級の子弟が率先して国難に馳せた



   政治上の特権は殆ど失われていたが,なお社会的特異な優遇を受けていた彼らの,
  特権を裏返しにしてそれにともなう義務を潔く果たそうとする祈願より出たこと

  = 感情の起伏を美徳としその誇張を不躾だとする戒律の生まれた所以
 


◎食事  
  朝・昼・お茶(夜はなし)=質素

世が終わるかと思われる嵐でさえもいつかは必ず雲が薄れる

雲の彼方には常に輝いている
小泉信三 昭和23年8月15日「自由と訓練」東京毎日新聞



正を正とし邪を邪とする道徳的勇気



◎イギリス人のもつ良識と勇気



愛児の為にかりそめの安易を捨て得る勇気
万難に打ち勝って「困難な道」をゆく決断



  勉強の時怠けることが悪いことと同じく,他人のくつろぐときに一人勉強するとは悪
 いことである。

労働は立派なことだが,組合規定を破って働くことは罪悪である。



  日曜日 学課と運動は厳禁
  
      日曜日の退屈さ 夜,家族に宛てた手紙 
 




(2)校長 

◎幸運の興廃は校長の人に掛かる



◎優れた学校には必ず優れた校長がいる-校長の判断と責任
厳選な人選

独裁者による善政



◎校名によらずその校長の名を冠して学校が呼ばれる例も希ではない
「ビシカー博士の学校」

  少なくとも一学期に二回,子弟の業績についての詳細適切な講評が校長の自筆によっ
 て全部の保護者に送られる = 学生との日常の接触
 
 校長 - 名門・僧籍多し


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