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「日本子育て物語-育児の社会史」 上笙一郎 筑摩書房 1991年 ⑦ [読書記録 教育]

「大きく変貌した武士の子育て → 徳川時代250年 大切なのは『事務処理能力』」



今回は 2月17日に続いて 上笙一郎さんの
「日本子育て物語-育児の社会史」7回目の紹介です



今回は「封建時代後期」①についての要約です




出版社の案内には

「原始時代から現代まで―子どもの歴史と子育ての歩みを、豊かな資料を引きつつ興味深
 く語り、日本人の育児の知恵と子どもへの深い思いを明らかにする。 」

とあります




今回紹介分「封建時代後期」①から強く印象に残った言葉は…

・「町人階層の教育 = 最下位にして最高の階層」


・「寺子屋 = 自由なミニスクール
商人と職人には一定程度の『読み』『書き』『算』が不可欠」


・「一姫二太郎主義の養育法 - 農民階級の児童悲惨史」
「(親は)三人の子供に関しては自らの命を賭してでも養育の責任を果たした
→ 例証 = 飢饉の年の餓死者数 子供1:大人5.4」


・「子供組 = 江戸時代から『子供たちの基礎的社会教育』」




どれだけの資料を準備されたのかと思ってしまうほど充実した内容です
なかなか手に入らないようで ある古本市場では大変高い値段が付いていました





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☆「日本子育て物語-育児の社会史」 上笙一郎 筑摩書房 1991年 ⑦ 

1.JPG

≪封建時代後期≫①
 
◇「隋年教法」の確立 - 武士階級の子育て

□大きく変貌した武士の子育て

 徳川時代250年 
  大切なのは「事務処理能力」



□三尺下って師の影を踏まず

 ○私塾    
   = 高等教育   
      京都 伊藤仁斎の古義堂

     日田 広瀬淡窓の咸宜園

 ○家塾・藩校
   = 初等中等教育

藩校 5~10歳で入校,教師=武士



□「火の玉を喰う」素読

 「素読」中心  
   「孝経」「大学」「中庸」「論語」  



□発達段階に応じた教育の提唱

 貝原益軒 「和俗童子訓」1710年

 発達段階に即しての教育目標と教材の配当

「隋年教法」ペスタロッチより70年早い

 




◇手習いから見習へ - 町人階層の教育

□最下位にして最高の階層  
  手習い基礎 → 見習



□寺子屋 

 自由なミニスクール
商人と職人には一定程度の「読み」「書き」「算」が不可欠



浪人や町人が私立学校 子供「寺子」「手習い子」「筆子」


 6~7歳 

 授業料=月謝 お金でも品物でも可 一定でない

 午前7時頃から午後2時頃まで

 教科書 「往来もの」「童子教」「庭訓往来」「明衛往来」「商売往来」「江戸往来」
「年中往来」から一冊



□江戸の小僧大阪の丁稚

 寺子屋 
 「手習い」6~7歳から2~3,4~5年



見習教育 = 実地教育
丁稚入りから手代まで見習教育 30歳くらいまて゛



□奉公に来た日の心忘るな

 教育心 = 子育て心  親,親方

 学習心 = 学び心   子供たち

 




◇一姫二太郎主義の養育法 - 農民階級の児童悲惨史

□暁の星から夕の星まで働いても



□小説「土」のお品のように 
 
 「棄て子」「胎をおとすこと」



□死出の山路の裾野なる

 「間引き」
   - 農民「子供を」 
     返す・戻す・山へやる・山へ登らせる



神のところへ



□一姫二太郎は命に替えても守る

 家存続のため女の子一人男の子二人
男女三人の子を確保

    = 三人の子供に関しては自らの命を賭してでも養育の責任を果たした

→ 例証  
     飢饉の年の餓死者数 子供1:大人5.4

 




◇子供組の諸処様々 - 共同生活の一環として

□村の子供たちの作った組合

 子供組 = 子供仲間    現代の少年団 ボーイスカウト


 村組  → 若者組 娘宿 年寄り組 と並列

 子供組は村組の祭祀的行事のあるもの



□子供は神に近い存在と見られて

 臨時的・間歇的な組織

 農耕へのつながり



□武士や町民社会にあっての子供組

 武士
  ~ 郷中教育の一環としての稚児組織

掟がある


 76戸の下加治屋町から西郷隆盛,大久保,大山巌,村田新八輩出



□町の子供組 

 京都-地蔵盆



□遊びと学習二つの側面

 親方(14 15) 小頭(12 13) 子分(年少層)



□子供組 

 江戸時代から 「子供たちの基礎的社会教育」

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