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「学力問題・ゆとり教育」山内乾史・原清治 日本図書センター 2006年 ③ [読書記録 教育]

「欧米『効果のある学校』論の流れ
エドモンズ(米) 
 → 学力の集団間格差を克服している学校を効果のある学校だと見る」




志水宏吉さんは「効果のある学校」論を唱えます
著書 講演から大変納得します
特に公立学校は「しんどい」ことも増えてはいますが
「効果のある学校」を目指すべきだと考えます






今回は 2月19日に続き 山内乾史さん 原清治さんによる
「学力問題・ゆとり教育(リーディングス 日本の教育と社会―第1巻 )」3回目の紹介です



出版社の案内には

「『学力問題・ゆとり教育』に関する膨大な議論を、研究者のみならずジャーナリズムに
 おける言説も交えて収録。『学力論争とは何か』『ゆとり教育とは何か』を多様なレベル
 から検証し、その議論の展開と教育改革の行方を示す!」

とあります





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「公立学校の役割 ①市民性の育成 ②学力の保障」
-「選択」「自己責任」の新自由主義的改革がこれを遠ざけているように強く感じます
 「教育特区」は本当に必要なのでしょうか?
  

・「①子どもたちの基礎学力は着実に低下している
②その低下は家庭学習離れと関連している
③「できる子」と「できない子」への分極化傾向が見られる
  = ふたこぶラクダ
④その二極分化は家庭環境と密接に結びついている
  =「文化的階層」
⑤しかしながら,そうした低下や二極分化を克服している学校がある」
- このように感じている現場の教員は多いのではないかと思います


・「①効果のある学校 ②普通の学校 ③しんどい学校」


・「基礎学力保障の取り組み
ⅰ 教師間での「子ども像」の共有とそのもとでの協働
ⅱ 子ども一人一人の学びを促進する学校環境・学習集団の成立
ⅲ 学校での学びと家庭での学びの有機的なリンク
ⅳ 基礎学力定着のための指導の徹底
ⅴ 診断テストによるパフォーマンスの継続的チェック」
-「効果のある学校」の実践を見習って行くことを研修の中心に据えたいと思うのですが
 高邁なテーマに…





いろいろな人がいるからこそ学校の価値がある
義務教育の役割があると思っています






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☆「学力問題・ゆとり教育」山内乾史・原清治 日本図書センター 2006年 ③

1.JPG

第Ⅱ部 

◇学力の実証的研究

 志水宏吉「効果のある学校」論
教育評価 
     ①効率性 

     ②公正性





◇小学校の授業経験と中学校時の学力  清水睦美





◇低学力克服への戦略  志水宏吉

1 はじめに 

教育 -「選択」「自己責任」キー・ワードの新自由主義的改革

         ↓

 公立学校の役割 
   ①市民性の育成

②学力の保障



2 なぜ「効果のある学校」論なのか

 欧米「効果のある学校」論の流れ
エドモンズ(米) 
    → 学力の集団間格差を克服している学校を効果のある学校だと見る



3 学力の実態把握 - がんばっている学校の発見

 ①子どもたちの基礎学力は着実に低下している
    
 ②その低下は家庭学習離れと関連している

 ③「できる子」と「できない子」への分極化傾向が見られる

  = ふたこぶラクダ

 ④その二極分化は家庭環境と密接に結びついている

  =「文化的階層」

 ⑤しかしながら,そうした低下や二極分化を克服している学校がある

  がんばっている学校=効果のある学校



4 効果のある学校論の適用

(1) 効果のある中学校-U中学校

授業改革への前向きな姿勢


(2) 効果のある小学校-E小学校
恵まれた学校 
    ①効果のある学校 ②普通の学校 ③しんどい学校


  E小学校 授業改革が進んでいる



5 何が効果を産み出しているか

(1) 厳しい状況に置かれた子どもたちの基礎学力の保障に徹底的にこだわる指導方針

  基礎学力保障の取り組み
  ⅰ 教師間での「子ども像」の共有とそのもとでの協働

ⅱ 子ども一人一人の学びを促進する学校環境・学習集団の成立

ⅲ 学校での学びと家庭での学びの有機的なリンク

  ⅳ 基礎学力定着のための指導の徹底

ⅴ 診断テストによるパフォーマンスの継続的チェック


(2) すべての土台に「集団(仲間)づくりの原則」が堅持されている

  学力は相互に鍛えられて伸長する

習熟度


(3)「教師集団のチームワーク」が大事にされている
  


6 「効果のある学校」のさらなる探求へ 

 効果のある学校の特徴
① 校長のリーダーシップ

  ② ビジョンと目標の共有

   ③ 良好な学習環境

④ 学習と教授への専心

⑤ 生徒たちへの高い期待

⑥ 動機付けにつながる積極的評価

⑦ 学習の進歩のモニタリング

⑧ 生徒の権利と責任の尊重

⑨ 目的意識に富んだ教え方

⑩ 学習を促進する教授組織

⑪ 家庭との良好な関係づくり






◇若者の就業機会の減少と学力低下問題  太田聡一
  
1 若年労働市場の現在 需要不足失業の構造 

(1) 失業・離職・フリーター

  4つの問題 
    ①マイナス経済成長 

    ②失業を繰り返しやすい

③少年犯罪発生率の上昇 

    ④少子化の進行に拍車


(2) 問題の所在 「世代効果」と「置換効果」

ⅰ 労働供給側の問題
①こらえ性のなくなり 

    ②日本型雇用システムの信頼の崩壊 

③豊かな親が生み出した贅沢失業の面


ⅱ 学力低下がもたらしたもの 需要の相互依存

現代の生産職場で求められる技能は「匠の技」よりも「推理の技」






◇ゆとり教育下の私立中学生の親の態度と行動分析 西村幹子

 家庭の教育費用についての分析


 学校選択についての分析


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