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「21世紀をになう子供たち」藤原正彦(お茶の水女子大学教授=当時) あすなろ夢講座21 20060215 於:グランシップ中ホール ②(後半) [読書記録 教育]

今回は 5月6日に続いて 藤原正彦さんの11年前の講演
「21世紀をになう子供たち」2回目(後半)の紹介です。




 静岡県教育委員会主催の「あすなろ夢講座21」に全県からの参加者が1000人近く。

 毎日の現場での教育活動に当たる私にとって大変刺激になる講演でした。 



今回紹介文から強く印象に残った言葉は…

・「家族愛,郷土愛,祖国愛を育てること,懐かしさを育てることが大切だ。」

- 今の政治では、家族愛からではなく、順序が逆になっているように思えます。


・「かつて中世,近世の宣教師や近代のモースらが語ったように,日本人は生まれつき高
い道徳意識を持っていた。道徳的に世界一の国は日本だった。それが,今…。武士道
精神のかたちをとりもどすことが大切だと私は考える。」

- 果たして戦前の日本中に高い道徳意識が育っていたのか、わたしは疑問に感じていま
 す。
  


・「英語なんて身に付けたところで,国際人になんてなれやしない。学生時代英語が大得
意だった私でさえ,英会話は現地の一般の人にさえかなわなかった。人間は内容で判
断される。中味のないものがペラペラしゃべっても,中味のなさが知られてしまう」

- 本当にそうだなあと感じます。小学校に英語…。すべての人が英語を話すことができ
 ることが必要なのでしょうか。結局英語嫌いを増やすだけになってしまわないか、他の
 教科を大事にした方がよいのではないかとわたしは思っています。もちろん、熱心に取
 り組もうと思っていますか。


・「日本人が範となって,『すばらしい情緒と型の国(情緒を型の軸にして)』を創り上げよ
うではありませんか。」
- 否定できない言葉だけに…。


わたしは、すべては納得できないのですが、納得できる言葉が多々ありました。



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☆「21世紀をになう子供たち」藤原正彦(お茶の水女子大学教授=当時) あすなろ夢講座21 20060215 於:グランシップ中ホール ②(後半)

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③情緒力(前回の続き)



◇懐かしい…という情緒

 田舎では先祖代々のお墓が大切にされている。


 高度の情緒の中に,「家族愛」「郷土愛」「祖国愛」がある。家族愛→郷土愛→祖国愛へ
と,順序性を持つもので前のものが前提となっている。


 これが段階的に育ってきてこそ,人類愛へと結びつけることができる。


 中でも「祖国愛」は重要である。
   

「愛国心」が戦後目の敵とされたが,「祖国愛」とごちゃごちゃにされていないか。 


 愛国心はナショナリズム,国益主義と結び付く。


 国益のみと言うのは,日本人にとって不潔であり,厭われるが,政治家にとってはある
程度必要である。


 そうしないと,外国の国益のために,日本の国益が奪われ続けてしまうから…。 


 祖国愛とは,「文化と伝統」という言葉に置き換えることができる。


 日本では,本来大切にされるべき祖国愛も,戦後愛国心と共にあっさり切り捨てられて
しまった…。


 祖国愛がない人間など根無し草と同じになってしまう。


 家族愛,郷土愛,祖国愛を育てること,懐かしさを育てることが大切だ。

 




◇武士道精神から来るかたち
   

 武士道精神から来るかたち,「忍耐」「誠実」「惻隠」「名誉」「恥」も大切である。


 最近気になる言葉に「人の迷惑にさえならなければ何をしてもいい」がある。


 法律に触れること以外なら何をしてもいいというのは「恥」ではないのか。
  

「卑怯なことをするな」「うそをつくな」などと,法律には書かれていない。


 六法全書が厚いことは,恥ずかしいことなのである。道徳が大切にされ,法律がなくて
も幸せに暮らせる国が理想の国なのではないだろうか。


 法律整備の方向は,恥ずかしい方向に向かっていることなのだ。


 日本人にとっては「火事場泥棒」が一番卑怯なこととされている。

 神戸の震災の時火事場泥棒,暴動がなかったことが世界から賞賛されたことが,それを
物語っている。  

 神戸で略奪が起きなかったのは,武士道精神によるものだったと私は考える。
   


 他方,ソ連がどうして嫌われているのか。

 ソ連の満州占領が火事場泥棒と同じ事だったからである。敗戦濃厚の8月9日から参戦
とは,火事場泥棒以外の何ものでもない。

 それが日本人の神経を逆なでする。    


 かつて中世,近世の宣教師や近代のモースらが語ったように,日本人は生まれつき高い
道徳意識を持っていた。


 道徳的に世界一の国は日本だった。それが,今…。
   

 武士道精神のかたちをとりもどすことが大切だと私は考える。

 



◇英語とパソコン
   
「情報をいかに得るか」は重要ではない。


 今,情報があふれすぎている。不況の原因が分からないのに政府が動きすぎるから,ま
すますうまくいかない状況に陥っている。


「いかに本質的な情報を選択するか」が大切なのである。


 大局観に立った情報力が望まれる。  
 

 英語なんて身に付けたところで,国際人になんてなれやしない。

 学生時代英語が大得意だった私でさえ,英会話は現地の一般の人にさえかなわなかった。

 人間は内容で判断される。中味のないものがペラペラしゃべっても,中味のなさが知ら
れてしまう。英語よりも,まず,中味・内容を高めることが大切である。国語が大切なの
だ。


 情緒や型があれば,外国人からも尊敬される。

 美しい精神や型を身に付けさせる教育こそ大切になる。
 





◇美しい日本=すばらしい情緒と型の国(情緒を型の軸にして)

 道徳をもって美しい日本をつくり,それを範にして世界の国々が見習うような国をつく
っていこうではありませんか。
   

 日本人自身が,西欧をモデルとしないで,すばらしい社会を創り上げるのです。


 現在,世界中の先進国がひどい状況の下にあります。


 何もかもおかしいといった状況です。


「論理・合理・理性」だけでは,理想の社会を作り得ないことが証明されたのです。


 日本人が範となって,「すばらしい情緒と型の国(情緒を型の軸にして)」を創り上げよ
うではありませんか。
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