「運命を高めて生きる―新渡戸稲造の名著『修養』に学ぶ」 渡部昇一 致知出版社 2003年 [読書記録 一般]
「おまえの好きな学問を選べばいいし、歴史に名前を残そうというような野心は要らない。
けれども、どんな狭い地面でもよいから、そこに名前が刻まれるような人間になっても
らいたい」
新渡戸稲造さんの言葉だそうですが、子どもたちに伝えたい言葉です。
今回は 渡部昇一さんの
「運命を高めて生きる―新渡戸稲造の名著『修養』に学ぶ」
を紹介します(~P130までの要約です)。
渡部昇一さん 著書がたくさんありますが、先頃亡くなられました。
ご冥福をお祈りします。
出版社の案内には、
「『人間万事塞翁が馬』。試練を愉しみ、安楽に耐え、よりよい毎日を送るための生き方
のヒント。明治44年の初版から昭和9年まで、148版を重ねた驚異のロングセラー『修
養』『武士道』の著者・新渡戸稲造の世紀を超えて読み継がれるべき実践的人生論を、
いま、現代人のために渡部昇一が読み説く!!」
とあります。
今回紹介文から強く印象に残った言葉は…
・「平凡な日々をいかに過ごすか」
「非常時にこそ日々の生き方が試される」
・「加齢とともに若返るのが本当の年の取り方である」
・「男はいい意味で『子どもらしさ』があるのがいい」
- より魅力的に感じてしまいます。
・「決心は簡単、問題はいかに継続するかだ」
- 本を読み、「よし、○○をやるぞ。」とよく思いますが、続けるより先に、
取り掛かりさえしないことのいかに多いことでしょう。
ブログ記事化が、実行のきっかけになることがしばしばあります。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

☆「運命を高めて生きる―新渡戸稲造の名著『修養』に学ぶ」 渡部昇一 致知出版社 2003年

◇明治・大正期「修養」大ブーム
□新渡戸稲造 「修養」明治44.9実業之日本社 49歳 東京帝大教授
札幌農学校
→ 3年間役人
→ 東京帝大
→ 米・ジョンズ・ホプキンス大学
→ 札幌農学校助教授
→ ドイツ留学 ボン・ベルリン・ハレ各大学
→ 札幌農学校教授 日本初の農学博士号
→ 台湾総督府
→ 京都帝大法科大教授(法学博士)
→ 一高校長
→ 東京帝大農家大学教授
□個人の修養を無意味にした社会・共産主義思想の広がり
□日本人に修養の意義を教えた中村正直の「西国立志編」
サミュエル・スマイルズ 「セルフヘルプ」
中村 帰国後静岡へ行き「セルフヘルプ」翻訳
→ 「西国立志編」明治4
「修養」は自由主義の下でこそ!
□戦後日本に修養ブームが起こらなかったのはなぜか
「古くさいもの」
□新渡戸稲造博士が修養に託した思い
忘却先生にならないために
□よく生きるために役立つ考え方を網羅した新心学の書
儒教、仏教、キリスト教から
◇小さな努力で人は磨かれていく
□修養とは自分の身を修め、自分の心を養うことである
○修身の修
= 心を養うの養(羊の食) 何色でも染まる幼稚さ(子羊)
|
横道にそれない
□平凡な日々をいかに過ごすか
□非常時にこそ日々の生き方が試される
□修養を思うだけで心構えが違ってくる
◇年齢を超越する生き方がある
1 青年とは誰のことを言うのか
○差が分からないゆえに青年は恐ろしい
青葉の頃はどれもこれも同じ
○加齢とともに若返るのが本当の年の取り方である
「逆順入仙」
・決心と実行が伴って発展するようになるかどうか
・未来の理想や希望に生きるものは誰もが青年である
・過去の業績を自慢する人はすでに老いた人である
・男はいい意味で「子どもらしさ」があるのがいい
Childish 悪い意味の「子どもっぽい」
Childlike よい意味での「子どもらしい」
・元気の無駄遣いをすると必ず後悔するときがやってくる
慎みを忘れない
2 志を持ち続けるために必要なこと
○「十有五にして学に志す」は正しい
○志を不動のものにするために「仕事の本質」を見よ
3 一生の職業をどのように見つけるか
○適正による選択と偶然による選択
○悪平等が子どもの可能性を潰している
○人間として磨かれるならば誰をも納得させることができる
○新渡戸
「おまえの好きな学問を選べばいいし、歴史に名前を残そうというような野心は要らな
い。けれども、どんな狭い地面でもよいから、そこに名前が刻まれるような人間にな
ってもらいたい」
∥
「名を歴史よりは地理に刻め」
○不足は工夫を生み、志を強くするもとになる
○あとになってみると苦労は悪いものではない
「資金なきを嘆ずるにあらず」
◇継続は人を変える
1 決心は「継続」するのが難しい
○決心は簡単、問題はいかに継続するかだ
マーク・トゥエイン
「禁煙なんて簡単なもの。わたしはもう5回もやった」
新渡戸
家康 「人の一生は重荷を背負うて遠くに行くがごとし」
「怠らず行かば千里の外も見ん牛の歩みのよし遅くとも」
ゲーテ「急ぐことなく休むことなく」
∥
大切なのは急ぐことではなく決してやめないこと
2 継続のコツは易しいことを続けること
○決心を続けると人間はどこか変わってくる
○継続によってわかる人生の偉大な原則
◇自分の限界を押し広げる
1 勇気をいかに養うか - 勇気は育てるものである
○勇気
①匹夫の勇
②大勇
2 克己の工夫 - 何ができない理由なのか
「克つべき己」
~P130まで
けれども、どんな狭い地面でもよいから、そこに名前が刻まれるような人間になっても
らいたい」
新渡戸稲造さんの言葉だそうですが、子どもたちに伝えたい言葉です。
今回は 渡部昇一さんの
「運命を高めて生きる―新渡戸稲造の名著『修養』に学ぶ」
を紹介します(~P130までの要約です)。
渡部昇一さん 著書がたくさんありますが、先頃亡くなられました。
ご冥福をお祈りします。
出版社の案内には、
「『人間万事塞翁が馬』。試練を愉しみ、安楽に耐え、よりよい毎日を送るための生き方
のヒント。明治44年の初版から昭和9年まで、148版を重ねた驚異のロングセラー『修
養』『武士道』の著者・新渡戸稲造の世紀を超えて読み継がれるべき実践的人生論を、
いま、現代人のために渡部昇一が読み説く!!」
とあります。
今回紹介文から強く印象に残った言葉は…
・「平凡な日々をいかに過ごすか」
「非常時にこそ日々の生き方が試される」
・「加齢とともに若返るのが本当の年の取り方である」
・「男はいい意味で『子どもらしさ』があるのがいい」
- より魅力的に感じてしまいます。
・「決心は簡単、問題はいかに継続するかだ」
- 本を読み、「よし、○○をやるぞ。」とよく思いますが、続けるより先に、
取り掛かりさえしないことのいかに多いことでしょう。
ブログ記事化が、実行のきっかけになることがしばしばあります。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

☆「運命を高めて生きる―新渡戸稲造の名著『修養』に学ぶ」 渡部昇一 致知出版社 2003年
◇明治・大正期「修養」大ブーム
□新渡戸稲造 「修養」明治44.9実業之日本社 49歳 東京帝大教授
札幌農学校
→ 3年間役人
→ 東京帝大
→ 米・ジョンズ・ホプキンス大学
→ 札幌農学校助教授
→ ドイツ留学 ボン・ベルリン・ハレ各大学
→ 札幌農学校教授 日本初の農学博士号
→ 台湾総督府
→ 京都帝大法科大教授(法学博士)
→ 一高校長
→ 東京帝大農家大学教授
□個人の修養を無意味にした社会・共産主義思想の広がり
□日本人に修養の意義を教えた中村正直の「西国立志編」
サミュエル・スマイルズ 「セルフヘルプ」
中村 帰国後静岡へ行き「セルフヘルプ」翻訳
→ 「西国立志編」明治4
「修養」は自由主義の下でこそ!
□戦後日本に修養ブームが起こらなかったのはなぜか
「古くさいもの」
□新渡戸稲造博士が修養に託した思い
忘却先生にならないために
□よく生きるために役立つ考え方を網羅した新心学の書
儒教、仏教、キリスト教から
◇小さな努力で人は磨かれていく
□修養とは自分の身を修め、自分の心を養うことである
○修身の修
= 心を養うの養(羊の食) 何色でも染まる幼稚さ(子羊)
|
横道にそれない
□平凡な日々をいかに過ごすか
□非常時にこそ日々の生き方が試される
□修養を思うだけで心構えが違ってくる
◇年齢を超越する生き方がある
1 青年とは誰のことを言うのか
○差が分からないゆえに青年は恐ろしい
青葉の頃はどれもこれも同じ
○加齢とともに若返るのが本当の年の取り方である
「逆順入仙」
・決心と実行が伴って発展するようになるかどうか
・未来の理想や希望に生きるものは誰もが青年である
・過去の業績を自慢する人はすでに老いた人である
・男はいい意味で「子どもらしさ」があるのがいい
Childish 悪い意味の「子どもっぽい」
Childlike よい意味での「子どもらしい」
・元気の無駄遣いをすると必ず後悔するときがやってくる
慎みを忘れない
2 志を持ち続けるために必要なこと
○「十有五にして学に志す」は正しい
○志を不動のものにするために「仕事の本質」を見よ
3 一生の職業をどのように見つけるか
○適正による選択と偶然による選択
○悪平等が子どもの可能性を潰している
○人間として磨かれるならば誰をも納得させることができる
○新渡戸
「おまえの好きな学問を選べばいいし、歴史に名前を残そうというような野心は要らな
い。けれども、どんな狭い地面でもよいから、そこに名前が刻まれるような人間にな
ってもらいたい」
∥
「名を歴史よりは地理に刻め」
○不足は工夫を生み、志を強くするもとになる
○あとになってみると苦労は悪いものではない
「資金なきを嘆ずるにあらず」
◇継続は人を変える
1 決心は「継続」するのが難しい
○決心は簡単、問題はいかに継続するかだ
マーク・トゥエイン
「禁煙なんて簡単なもの。わたしはもう5回もやった」
新渡戸
家康 「人の一生は重荷を背負うて遠くに行くがごとし」
「怠らず行かば千里の外も見ん牛の歩みのよし遅くとも」
ゲーテ「急ぐことなく休むことなく」
∥
大切なのは急ぐことではなく決してやめないこと
2 継続のコツは易しいことを続けること
○決心を続けると人間はどこか変わってくる
○継続によってわかる人生の偉大な原則
◇自分の限界を押し広げる
1 勇気をいかに養うか - 勇気は育てるものである
○勇気
①匹夫の勇
②大勇
2 克己の工夫 - 何ができない理由なのか
「克つべき己」
~P130まで