「宮本常一さん 教育について」 ⑧ [読書記録 教育]
「子どもの遊び場は狭められる一方だが,大人の遊び場は最近急速に拡大せられてきた」
今回は7月7日に続いて、
「宮本常一さん 教育について」8回目の紹介です。
民俗学者宮本常一さんによる教育に関しての(ハマコウがそう考えた)文章です。
今回紹介文から強く印象に残った言葉は…
・「(日本文学)肩を寄せ合って生きている」
- 「肩を寄せ合って生きている」姿に感動するわたし
今の政権からその姿が想像できないのが残念
・「女性の地位は低かったと人々は言う けなげに生きたのは未来を信じたから
日本人にとっての未来は子ども」
・「オモチャの変化 = 素朴な形態に自らの空想を加えつつ楽しむものでなく完成し
た美を持ったものになってきた。」
・「やや危険を伴う遊びを好む → 小さい冒険に成功することによって喜びを持ち,
人生への自信を持っていく。」
- 危険を取り除く一方では不十分ではないかということですね
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

☆「宮本常一さん 教育について」 ⑧

◇日本の子供たち・海を開いた人々(1)
□民衆 持つエネルギーの逞しさ
○日本文学
= 民衆は支配者の圧制にいたためられしぼられ陰惨をきわめて生きてきたように書
きつづられてきた。しかし,殺気だってはいない
= 肩を寄せ合って生きている
○学者
= 農民を封建的と決めつけ,生き方が後ろ向きだと攻撃し続けたが,私(宮本)の
目にはそううつらなかった。
民衆の努力で国民全体の生活は少しずつ向上し明るいものになった。
□はしがき
○古い時代から日本国民は貧しかった
|
○中世パードレも書き残している
※ しかし,人々はその貧しさに汚れまいとして心だけは高く清いものにしようと努
力した。
※ 「驚く。庶民は嘘をつかずものを盗まない。」
○躾を重要視
= 清潔にして貧乏に負けない意欲
= 貧乏さえ美徳
※ 中に入り込んで見える世界は陰惨に耐え克服するものを持っていたすべてを未来に
※「女性の地位は低かったと人々は言う けなげに生きたのは未来を信じたから
日本人にとっての未来は子ども」
□子どもの世界
○神隠し・天狗隠し
貧しい中で幻想を見る
|
子ども達は自由 どこへ行ってもよかった
「何気なくふっと村を迷いでては,果てしなく歩いて行き,気のついたときは全く別の世
界にいた」
|
○動機もろくに分からない家出が多かった
貧しい中からでも子ども達に夢を与えた
□童謡と民話
○昔話
= 素朴で健康で空想的
□成功談
①普通と違った生まれをした者が不思議な力で成功
②貧乏だが正直でだまされ通し 愛情だけは十分持っていて心は明るい
|
いろいろなものに助けられる
善良で素朴な者には人間と別個の世界として存在しない
□オモチャ
○モチアソビ+敬語の「オ」
オモチアソビ → オモチャ
○昆虫と植物と…
|
信仰行事と たこ揚げ・独楽回し・羽付
↓
オモチャの変化
= 素朴な形態に自らの空想を加えつつ楽しむものでなく完成した美を持ったものに
なってきた。
□子どもの遊び
冬 輪回し・メンコ・まりつき・羽付・縄跳び・石蹴り・双六・カルタ・凧・独楽・竹馬
夏 小さい動物を捕ったり遊ばせたりすること
クモ・トンボ・セミ・小鳥・魚捕り
年中 鬼子と遊び・勝負遊び
球技 野球・キャッチボール・フットボール・ドッジボール・バスケットボールマラソン
□子どもの遊び
「遊び場の広狭が子どもの思想や行動を決定する」
|
やや危険を伴う遊びを好む
小さい冒険に成功することによって喜びを持ち,人生への自信を持っていく。
「子どもの遊び場は狭められる一方だが,大人の遊び場は最近急速に拡大せられてきた」
∥
子どもにとって必要なのは自然
○子ども達が集団生活のルールを身につけていくのは遊びの場
今回は7月7日に続いて、
「宮本常一さん 教育について」8回目の紹介です。
民俗学者宮本常一さんによる教育に関しての(ハマコウがそう考えた)文章です。
今回紹介文から強く印象に残った言葉は…
・「(日本文学)肩を寄せ合って生きている」
- 「肩を寄せ合って生きている」姿に感動するわたし
今の政権からその姿が想像できないのが残念
・「女性の地位は低かったと人々は言う けなげに生きたのは未来を信じたから
日本人にとっての未来は子ども」
・「オモチャの変化 = 素朴な形態に自らの空想を加えつつ楽しむものでなく完成し
た美を持ったものになってきた。」
・「やや危険を伴う遊びを好む → 小さい冒険に成功することによって喜びを持ち,
人生への自信を持っていく。」
- 危険を取り除く一方では不十分ではないかということですね
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ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

☆「宮本常一さん 教育について」 ⑧

◇日本の子供たち・海を開いた人々(1)
□民衆 持つエネルギーの逞しさ
○日本文学
= 民衆は支配者の圧制にいたためられしぼられ陰惨をきわめて生きてきたように書
きつづられてきた。しかし,殺気だってはいない
= 肩を寄せ合って生きている
○学者
= 農民を封建的と決めつけ,生き方が後ろ向きだと攻撃し続けたが,私(宮本)の
目にはそううつらなかった。
民衆の努力で国民全体の生活は少しずつ向上し明るいものになった。
□はしがき
○古い時代から日本国民は貧しかった
|
○中世パードレも書き残している
※ しかし,人々はその貧しさに汚れまいとして心だけは高く清いものにしようと努
力した。
※ 「驚く。庶民は嘘をつかずものを盗まない。」
○躾を重要視
= 清潔にして貧乏に負けない意欲
= 貧乏さえ美徳
※ 中に入り込んで見える世界は陰惨に耐え克服するものを持っていたすべてを未来に
※「女性の地位は低かったと人々は言う けなげに生きたのは未来を信じたから
日本人にとっての未来は子ども」
□子どもの世界
○神隠し・天狗隠し
貧しい中で幻想を見る
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子ども達は自由 どこへ行ってもよかった
「何気なくふっと村を迷いでては,果てしなく歩いて行き,気のついたときは全く別の世
界にいた」
|
○動機もろくに分からない家出が多かった
貧しい中からでも子ども達に夢を与えた
□童謡と民話
○昔話
= 素朴で健康で空想的
□成功談
①普通と違った生まれをした者が不思議な力で成功
②貧乏だが正直でだまされ通し 愛情だけは十分持っていて心は明るい
|
いろいろなものに助けられる
善良で素朴な者には人間と別個の世界として存在しない
□オモチャ
○モチアソビ+敬語の「オ」
オモチアソビ → オモチャ
○昆虫と植物と…
|
信仰行事と たこ揚げ・独楽回し・羽付
↓
オモチャの変化
= 素朴な形態に自らの空想を加えつつ楽しむものでなく完成した美を持ったものに
なってきた。
□子どもの遊び
冬 輪回し・メンコ・まりつき・羽付・縄跳び・石蹴り・双六・カルタ・凧・独楽・竹馬
夏 小さい動物を捕ったり遊ばせたりすること
クモ・トンボ・セミ・小鳥・魚捕り
年中 鬼子と遊び・勝負遊び
球技 野球・キャッチボール・フットボール・ドッジボール・バスケットボールマラソン
□子どもの遊び
「遊び場の広狭が子どもの思想や行動を決定する」
|
やや危険を伴う遊びを好む
小さい冒険に成功することによって喜びを持ち,人生への自信を持っていく。
「子どもの遊び場は狭められる一方だが,大人の遊び場は最近急速に拡大せられてきた」
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子どもにとって必要なのは自然
○子ども達が集団生活のルールを身につけていくのは遊びの場