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「離婚して子どもを施設にあずけたいのです-それでいいの?」冨田富士也(子供教育フォーラム代表)(『月刊少年育成』連載 せめぎあっておりあっておたがいさま より) [読書記録 教育]

今回は 6月16日に続いて 休刊となった『月刊少年育成』誌の連載記事より、
冨田富士也さんの「離婚して子どもを施設にあずけたいのです-それでいいの?」
を紹介します。

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私は、冨田さんの文章の大ファンです。
自分が気づかなかった考えさせる話題を提示してくれます。


連載記事の名前は「せめぎあっておりあっておたがいさま」。

「おたがいさま」の感覚の大切さをこのごろ強く感じています。

『月刊少年育成』誌の休刊をいまさらながら残念に思います。








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☆「離楯して子どもを施設にあずけたいのです-それでいいの?」冨田富士也(子供教育フォーラム代表)(『月刊少年育成』連載 せめぎあっておりあっておたがいさま より)



 たしかにその人の人生。それでよければそれでいいかもしれない。


 関係する一人ひとりも納得して、しあわせになる道をそれぞれに踏み出そうとしているからである。


 現状に踏みとどまる限り展望が切りひらかれないこともなんとなくわかる。
 

 だが、それでいいのだろうか。


 もう少しためらう時間をとってもいいのではないだろうか。


 そうなんでもすっきり、さっぱりと割り切らなくてもいいのではないか。


 解決、結論に急いでいないだろうか、


「他人事だからそんな気楽なことを言っていられるんだ。当事者はその苦しみのなかに毎 日身をさらしているんだ。これがもう限度なんだ」


 そう言われるかもしれない。まっ、そのように言われてしまえば次の言葉も出てこない。

 だが愚問かもしれないが一言いってみたい。そこまで強い決意があるならばどうして私
のところに相談に訪れたのですか。



 もう一度、自分の気持ちをふり返って確かめたかったのではないですか。


 私から「それでいいんですよ」という言葉を聞きたくて来てみたのではないですか。


 この道を選択して踏み出すにはもう一つ自信がないのではないですか。


 もちろんこんなうぬぼれた言い方をすれば、


「もとから自信なんってあるわけない。勇気もない。しかしどちらかに決めなければ自滅
 するだけではないか」


と言われるかもしれない。


 まったく言われる通りである。


 でも未練がましい私が言うのもなんだが、

「そのためらいがあなたの優しさであり、これからどんなことがあってもそこだけは忘れ
 ないで、また力強く歩んでください」

と相談室を後にする来談者に対して別れ際に言いたい。


 もちろんそれは私自身への問いかけでもある。



 ためらいは恥ずかしいことではない。尊いことである。

 人の気持ちを察し、人としての有り様を自分に問い返しているからこそためらうのであ
る。


 だからやっぱり私は言ってしまう。


「そんなに急いて結論出さなくてもいいではないですか。もう少し、様子をみてみましょ う」


と。



 細面で目鼻立ちがキリッとした女性(33歳)だった。

 彼女は言いにくいような仕草で私に話し始めた。


「こんなことを言うととんでもない母親と言われてしまいそうですが、私の正直な気持ち
 を聞いていただけますか」


 彼女はこう言うと一歩前に身を乗り出した。
 


「主人と子どもと私の三人家族なんですが、みんなべつべつに暮らした方がお互いにしあ
 わせではないかと思っているんです。子どもは3歳で男の子ですが、落ちつきがなく、
 軽度の知的障害があると診断されました。いまは毎日、そのような子どもたちだけが通
 ってくる施設に私と2人で通っています。ほかのお母さんたちは子どもの将来を考えて
 一生懸命に勉強していますが、私は心のなかではそうならなければいけない、と分かっ
 ているのですがなれません」


 彼女は少し涙声になっていた。


「子どもの状態がはっきりしてから主人は子どもにも私にも冷たくなりました。私に対し
 ては暴力的なところもあります。子どもは主人にかまってもらえないので、私のところ
 にばかり甘えてきます。私はそれが嫌で子どもを叩いてしまうのです。そんな私なのに、
 子どもはそれでも主人のところには行かず、私のところにきてしまいます。私は主人の
 いやな面をみたくありませんが、みえてしまい、どうしてもケンカになってしまいます。
 主人は人が変わってしまいました。主人と私は一緒にいてもケンカばかりしてしまうの
 で離婚した方がお互いにしあわせになると思っています。二人の気持ちは別れる方にな
 っています。子どももさいわいに一人なんでしばらく施設の方に落ちつくまであずけよ
 うと思っています。こんなときはみんなでがまんしていくしかないと思います。一度、
 みんながバラバラになって出発し直したいと思います」
 

彼女は「考えられる道はこれしかない」といった少し断定的な言い方で話をまとめた。



「えっ、それでいいんですか」


 私は内心で思った。彼女のためらいを信じて私は食い下がることに努力した。


「子どもはそれでいいんですか。子どもの気持ちを二人で決めてしまっていいんですか。 お二人(夫婦)が子どものことで気づかれていることは一緒でしょ。
 

 二人でその不安や迷いを香したり、聞いたりしましたか。そこを避けて表面的なことだ
けで傷つけ合ってきたことはありませんか」 


 彼女が私に問い返す。


「子どもを施設にあずけることがいけないということではないですね」


 私は「もちろん」とうなずいた。彼女にためらいが戻ってきてくれた。



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「学習内容は知ってはいるが」他  藤森徹さん [読書記録 教育]

今回は 大先輩・藤森徹さんの
「学習内容は知っているが」を紹介します。


少し前の学校現場の大らかさを感じながら、大切なことを学ぶことができます。



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☆「学習内容は知ってはいるが」 藤森徹さん


 小学校の先生方は、大学を卒業し、学士号を持っています。


 だから、小学校の学習(教科書)内容は、理解していて当然です。その内容のテストを
行えば、先生方は100点を取ることでしょう。


 にもかかわらず、授業で悩んでいる人を見かけます。先生方が、分かっていること、知
っていることを教えるだけなのに、苦しんでいる人を見かけます。


 どこに原因があるのでしょうか。


 学士の立場から、学習(教科書)内容を一目見れば理解してしまうために、授業を気楽
に考えているのではないでしょうか。



 指導のコツは、どこにあるのでしょうか。

1 子供には、憧れたもの、いいものを真似したい、先生の真似をしたいという特性があ
 ります。この特性を生かしたいものです。
 (名をなした芸術家・技術者・技能者・スポーツ選手・料理人たち、先代・先輩のまね
  から入り自分らしさを確立していく。「先輩の技を盗め」も、まず真似よということ。)
  教師すばらしい技(朗読、板書、師範など)を見せることです。




2 どの子も先生に認めてもらいたいという気持ちを持っています。

  まず、良い行動、良い考えなど、見抜く目を養うことです。

  次に、どんな方法で認めたり、称揚するか考えることです。

  話し言葉か、書き言葉か。私は書き言葉を多用しました。

  「ほめて育てる」、指導のポイントではないでしょうか。




3 どの子もしゃべりたい(発言したい)気持ちを持っています。
  話のさせ方を工夫することです。
   まず、一人一日1回以上発表に挑戦。発表回数の記録。
   次に、授業の中で同じ内容でも「僕も同じ考えだけど」を頭に付けて発言させる。
   更に、「Aさんの考えに付け足しますが‥・」「Bさんに質問しますが‥・」「Aさ
   んとBさんの考えをまとめると‥・」のような発言ができるようにしていきたい。




4 学習内容の指導ステップ(指導手順)を間違わないことです。

  そのためには、先達に聞いたり、教育番(指導要領、研究図番など)を読んだりして
 勉強することです。

  系統化したり構造化したりして学習内容を熟知することです。

  つまずいている子など、その子に合った指導手順を考えておくことです。






☆幼稚園でたし算が・・・  驚きの連続でした。 藤森徹さん

 この夏休みに幼稚園(私立)の孫が夏休みの宿題を持って遊びに来ました。


 テーブルに宿題らしき印刷物を出して書き始めました。

 コック、ゴリラ、リンゴと、カタカナの文字を書き出しました。小さな手で鉛筆を持ち
一生懸命書いていました。


 第一の驚きです。

 市教委、西教事時代に幼稚園訪問で指導してきた内容「文字を書かせるならクレヨンで
大きく、鉛筆を持たせるなら入学前に自分の名前だけを。(幼稚園で鉛筆を持たせること
のマイナス面の話をしながら)」と大きく異なったからです。

 1年生ではひらがな指導後にカタカナではなかったでしょうか。1年も前に教えている
のだから驚きです。そんな驚きの目で見ていました。



 孫が手を休めたので、他のページを見て第二の驚きです。

 3+2、4十5、9+3、8+4など、たし算の問題が出ているのではありませんか。

 孫に問いかけてみました。

 
「幼稚園でたし算のお勉強しているの。」


「しているよ。」


「へえー、3たす2は」


即座に「ご」、「じゃあ、5たす2は」「なな」


 驚きの連続でしたのでメールで問い合わせたところ「そうだよ。びっくりしょ。」と返
事が返ってきました。


 二の句が継げないほどの驚きでした。
 

 幼稚園児が公文へ通っていることは知っていましたが、幼稚園でたし算を教えている現
実を把握していませんでした。この現実を知っている先生は何人いるのでしょうか。



 1位数十1位数で繰り上がりのある足し算の授業を考え直さなければなりません。


 今、この単元の指導案の相談を受けている○○小学校に、2学期に入ったら幼稚園の現状を調べてみてくれませんかと依頼したばかりです。


 1年生の授業は、単純・シンプルに行うべきだと、具体的に話(指導)をしてきました。


 そんな中で先生方が悩んでいたのが、「出文テスト、市販テストに出ているので教えな
くてはいけないのではないか。」と言うことでした。


 なるほど、このことが授業を難しくしているのだと考えてしまいました。


 出文テスト、市販テスト(家庭学習)がなければ、子供にとっても先生方にとっても楽しい授業ができるのになあ。







☆子供たちに外遊びを  藤森徹さん


 子供たちに遊びを教えたいなあ。


 学級担任の時、子供たちと一緒に、次の遊びをしました。



 巴鬼、宝踏み、田鬼(くつ取り)、S字鬼、一歩三歩、馬乗り、ゴムとび、童歌で縄跳
び、童歌でまりつき、縄跳び(長縄1本、2本)、竹馬など




◎巴鬼は、子供たちに人気があったなあ

遊び方 
①リボンテープを赤・緑・黄の三色を使用します。肩から斜めに掛けるたすきを作ります。
     
 学級36人の場合、赤いたすき12、線たすき12、最たすき12作ります。
    
②36人を紅白2組に分けます(紅白帽子を使用)。

 用意したたすきを、赤緑黄のそれぞれを2つに分け体に付けます。これで準備完了。
     

③約束は、赤は相手チームの緑を掴ますことができるが、相手チームの黄には弱く捕まえ
られてしまいます。各色に次のような力関係があります
           
 赤は、相手チームの緑に強く黄に弱い
 
 緑は、相手チームの黄に強く赤に弱い
           
 黄は、相手チームの赤に強く緑に弱い
     

 この約束事をもとに、相手チームの人をいかに沢山掴ますかという遊びです。足の遅い
子が早い子を追いかけることができる楽しい遊びです。

 

◎宝踏みも人気があったなあ。

 この遊びは肉弾戦があったからかなあ。早朝から遊んで骨折者も出てしまった。

 今は思い出です。


 
◎縄跳びも良くしたなあ。

 単縄で前後に子供たちを入れて何人跳べるか挑戦したっけ。

 前3人後ろ2人の5人が最高記録だったかなあ。

 

◎竹馬は竹で作ったもんなあ。

 それで毎日楽しく遊んでいたら、予想もしてなかった親からのクレーム電話。

「竹馬を買わせるのか。」が校長に入り、中止にしたのも、今は思い出です。

 そのときに、竹馬が売られていることを知りました。竹馬は作って遊ぶものだと考えて
いた私の未熟さを反省しました。

 作って遊ぶ時代でした。竹とんぼも、水鉄砲も、凧も、独楽の紐も、バットも、ボール
も、戸車スケートも、自分で作って遊びました。楽しい時代でした。


 外遊びの楽しさを伝承したいなあ。
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