So-net無料ブログ作成
検索選択

「日本子育て物語-育児の社会史」 上笙一郎 筑摩書房 1991年 ⑩ [読書記録 教育]

「国民皆学校制度の本当のねらいは?
『一定水準の近代教育的な学力 → 兵士・労働者の育成』」



今回は 3月 8日に続いて 上笙一郎さんの
「日本子育て物語-育児の社会史」10回目の紹介です



今回は「近代」についての要約①です




出版社の案内には

「原始時代から現代まで―子どもの歴史と子育ての歩みを、豊かな資料を引きつつ興味深
 く語り、日本人の育児の知恵と子どもへの深い思いを明らかにする。 」

とあります




今回紹介分「近代」①から強く印象に残った言葉は…

・「温良な労働者と勇敢な兵士と」
- 資本家 国家にとって都合のよい?


・「教育勅語(1890)と国定教科書(1902)」
- 宗教 首長(政治家)と教育があまりに近付きすぎていること…
  大丈夫だろうかと不安をもちます


・「目的は利潤の追求 生活上の必要ではない」
- 平成の現在のことか感じてしまいます
  明治時代と全く変わっていないのでしょうか


・「年齢制限・労働時間制限等
 → 実際には護れず (但し書きが抜け道に = ザル法)」
- 先の残業時間についてのことも?







<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

ものづくりのまち 浜松
 山田卓司さんのすばらしい作品が 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください

浜松ジオラマファクトリー







☆「日本子育て物語-育児の社会史」 上笙一郎 筑摩書房 1991年 ⑩ 

1.JPG

≪近代≫①
 
◇教育勅語と国定教科書 - 国民皆学校制度の本質

□明治維新により変貌したもの

 大転換
 ① 将軍      → 天皇

② 農業      → 工業(産業の主軸)

③ 「武士-農民」 → 「資本家-労働者」(支配関係)


 国民皆学校制度 
   明治44(1911)年 小学校就学率98.2%



□「邑に不学の戸なからしめん」

 明治5(1872)年 学校制度の創設
寺子屋師匠がそのまま小学校の教師になったのが大半

  「実語教」「童子教」+「小学読本」(欧米もの翻訳)


 明治10~20年代前半
就学率50%以下
     → 登校する子に賞やバッジ


子守学校



□国民皆学校制度の本当のねらいは?

 ① 学制

② 地租改正条令  → 資本主義社会の発達

③ 徴兵令

「一定水準の近代教育的な学力 →兵士・労働者の育成」



□温良な労働者と勇敢な兵士と

 教育 → 労働者と兵士のために

教育勅語(1890)と国定教科書(1902)
 
 





◇年少労働者と工場法 - 「資本」による子護り

□近代資本主義を支えた女性年少労働者

目的は利潤の追求 生活上の必要ではない

→ 若年労働者 女子に多い = 近代日本の工業の基礎



□「工業は白昼に人を殺している」

 寄宿舎 - 連続徹夜業 → 結核  (石原修『女工と結核』)



□難産を重ねた工場法

 資本 ~ マルクス「血も涙もない怪物」



工場法の制定 岡実『工場法論』1913
明治20年~ 再々提出

  明治44年(1911)ようやく可決制定
<子護り>としての工場法



□工場法は子供たちを護れたか?

 年齢制限・労働時間制限等
 
  → 実際には護れず
(但し書きが抜け道に = ザル法)

nice!(181)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

「加藤秀俊著作集3」中央公論社 1981年 ⑥ [読書記録 一般]

「国民意識と市民意識
  日本は  国民が市民に優先
↑↓
西洋は 市民がそのまま国民に転化」






今回は 3月18日に続いて 社会学者 加藤秀俊さんの
「加藤秀俊著作集3」の紹介 6回目です


大変おもしろく読みました


出版社の案内には

「著者加藤秀俊氏は、現代の生きた諸問題に挑戦する意欲に満ち溢れている。行動的に世
 界中を駆け巡る個性的な社会科学者である。現代に生きることへの責任を行動をもって
 果たしたからである。 」

とあります



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「島国 山岳国
  → 管理しやすい
小さく孤立して人口集中
文化度高い=文字を読み書きできる大衆」


・「イメージ 
  官 統制 上からのルート
民 自由 下からのルート」


・「小林一三・五島慶太 = 通路発見者」


・「知識人の逃避の場 エロ・グロ・ナンセンス」






<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

ものづくりのまち 浜松
 山田卓司さんのすばらしい作品が 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください

浜松ジオラマファクトリー







☆「加藤秀俊著作集3」中央公論社 1981年 ⑥

1.JPG

◇均質化する社会

(1)国民文化と市民文化

  □島国 山岳国
    → 管理しやすい

  小さく孤立して人口集中

文化度高い=文字を読み書きできる大衆

          ∥


  □平等主義 義務の平等

義務教育,徴兵制



ナショナリズム

→ 日本という国家


  □社会の均質化

   日本中に情報網 自由民間ジャーナリズムによる均質化

     ↓

市民意識 国民意識と市民意識

        国民が市民に優先

↑↓

西洋 市民がそのまま国民に転化



(2)価値の振り子運動

  □イメージ 
    官 統制 上からのルート

民 自由 下からのルート


  □振り子運動
①官と民

    ②伝統と近代
 




◆昭和史の瞬間(1)

◇音の文化の始まり

- ラジオと蓄音機 - 

 大正14年~

大衆化は品質向上から  

 マイクにとまどう = リアリズムの精神

ヒットした流行歌 昭和3年 芯入りレコード

生活にとけ込む音 宮田東峰 ハーモニカを吹く大衆





◇サービス事業のコンビナート

- ターミナル文化 -

  □小林一三のアイデア 阪急

利潤ゼロで宅地販売 - 池田 豊中 岡本 千里山

     ○分譲住宅-高槻 西宮入口
○月賦販売
○電車の営業収入を上げる
○阪急神戸線-直線
  (渋沢栄一 東京 田園調布株式会社 東急)
○通勤族を買い物族に 阪急梅田駅にマーケット 大正14年



   阪急百貨店 昭和4~7年

↑↓

   五島慶太 東横百貨店 昭和9年

 
   宝塚ファン登場
     宝塚温泉 ~ 宝塚唱歌隊

行楽誘致と宅地開発



  小林一三・五島慶太 = 通路発見者

ターミナル文化 = 通勤文化





◇虚妄と錯覚の連鎖

- エロ・グロ・ナンセンス -


 □都会のハイカラ
   1920年代アメリカ 狂乱の時代~大衆文化

   大正10年 菊池滋弥-ジャズ輸入

堀内敬三-レコード産業

   アメリカ文化


 □挫折と逃避

  エロ → グロ(変態・猟奇)

  = 知識人の逃避の場 エロ・グロ・ナンセンス


 □「出口」の妄想

エロ・グロ・ナンセンス = 東京 銀座

日本のアメリカ化

地方の東京化




◇心の憂さを晴らす

- 新しい盛り場 浅草と千日前 -

 □オペラからカジノへ

 □漫才誕生 千日前から漫才 安い

 □アチャラカ喜劇 エノケン 浅草が大衆娯楽

 □群衆と日曜日 週を生活の区切りに




◇戦争肯定への傾斜

- のらくろ -

 □MAVO出身

 □悲しき野良犬
   現実性への転移 戦争漫画

 □講談社文化 

  野間清治 明治42年
大正3年「少年倶楽部」「キング」

大正12年「少女倶楽部」 

    大正15年「幼年倶楽部」


nice!(179)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校