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「色川大吉対談集 あの人ともういちど」色川大吉 日本経済評論社 2016年 ④(最終) [読書記録 一般]

「日本の資本主義にとって、財界とか経済界にとって厄介者
 (払ってもしがみついてくる厄介者を抱えているという感覚かもしれない)」




今回は2月27日に続いて 色川大吉さんの対談集
「色川大吉対談集 あの人ともういちど」の4回目の紹介 最終です。



出版社の案内には、

「1970年代後半から最近に至るまでの歴史家色川大吉の異色対談集。女優あり作家あり、
 原発の告発者あり。石牟礼道子、阿部謹也、先ごろ没した安丸良夫ら愛蔵すべき対談
  の数々。」

とあります。


大変楽しむことができた本です。


今回は色川式大さんと先ほど亡くなられた石牟礼道子さん、土本典昭との対談の紹介です。



水俣病について考えると同時に、フクシマ、東北のことが頭に浮かびました。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「(タイトルが)『海と空の間に』- 売れないので → 『苦海浄土』に」


・「同じ市民が
 『奇病、奇病』
『水俣もんの恥じゃ』
『おれたちの飯茶碗をたたき落とすようなやつらだ』」
- フクシマ、沖縄にも。


・「政治病みたいなところがある
  - 情報が閉ざされている病気」


・「内縛の力 - 行政側は手を触れずに済んでしまう」






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☆「色川大吉対談集 あの人ともういちど」色川大吉 日本経済評論社 2016年 ④(最終)

1.jpg

◇海と空のあいだに 石牟礼道子
 
□石牟礼道子 

 1929~ 熊本県天草郡河浦町生 代用教員-主婦

 1958~ 谷川雁「サークル村」に参加 文学活動

 1969「苦海浄土 わが水俣病」
 



□石牟礼さんのういういしさ

 避病院 細川ノート


 上野英信

  → 本に   渡辺京二の力を借りる 
  

 「海と空の間に」 - 売れない → 「苦海浄土」に
  

 高群逸枝 世田谷・森の家 「熊本に行くのは大変だった」
  

 日本の資本主義にとって、財界とか経済界にとって厄介者

  (払ってもしがみついてくる厄介者を抱えているという感覚かもしれない)   
   
 ◎「まちっと麦飯に水銀掛けてすすり込んではよ死ね死ね」という言葉を聞いたことが
  ある
  
  同じ市民が「奇病、奇病」
  
        ↓    

「水俣もんの恥じゃ」



「おれたちの飯茶碗をたたき落とすようなやつらだ」
         

 ◎「蜘蛛の糸に似ている」
 

 ◎公害の問題とか水俣病の問題というのは、解決がついたどころか、ますますおそろし
  いことになるような感じがしますね 



「人間の中にあり得る深層心理みたいなものが全部さらけ出されてくるみたい」
(石牟礼)
「図説昭和歴史」月報 1980年8月








◇水俣病の現在と不知火海の心  土本典昭

□土本典昭 

 1928-2008 岐阜県土岐市生 早大在学中山村工作問題で除籍

 1956岩波映画に入社 

 1971「水俣・患者さんとその世界」
 



□不知火調査団の水先案内人

 水俣関係16本の映画  

 アフガニスタンの記録映画
 



□徒手空拳の巡回映画活動

 名作「不知火海」1975年青林舎作品

 「医学としての水俣病 三部作」




□「海辺の映画会」の反響




□漁民の苦しい立場

 情報不足の対岸地域に伝達して歩く


 魚が売れない苦しみ - ニュースが出ると
 



□漁業と水俣病の痛烈な矛盾

 政治病みたいなところがある

  - 情報が閉ざされている病気




□潮流と水銀汚染の広がり

 同心円型ではなかった


 行政調査のいびつさ




□夏でもどてらを着てこたつに入り




□一族全員がおかしいのに

 水俣近くの校汚染の海域で捕った魚を怪しみもせず長年食べ続けたところに水俣病によ
く似た症状
   

 内縛の力 - 行政側は手を触れずに済んでしまう
 
   ↓      チッソ側にすれば被害を突き出されないで済む     

最終の土壇場まで行かないと本当のことは話さない
 



□不幸を打ち消す心理-部落共同体の精神構造

 残酷な貧苦の共同性からくる精神構造
   

 水俣 - 川本輝夫さん  


 最初の人が一番やられる
鹿児島 「一軒はなれ」 村八分




□水俣病は社会の病理そのもの

 自分たちで海をごみ捨て場にしている時代になってきた
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